日本国内でプロペシアがどこの会社が製造しているのかを質問すると、『万有製薬株式会社』と答える方がいまだに多くいらっしゃいます。では、この薬を開発したのは本当に万有製薬なのでしょうか?
実は、それは間違いであり、プロペシアの開発したのはアメリカにあるメルク社という会社です。しかし、万有製薬やメルク社の子会社であったため、日本国内での臨床試験、厚生労働省への認可、発売までの手続き行っていたんですね(国内での販売スタートは2005年12月から)。
その影響で、日本国内ではプロペシアを万有製薬の製品だと理解している方が多いのだと思います。しかし、万有製薬は2010年にメルク社が『MSD株式会社』に名前を変更するに伴い、改組のため名前そのものが無くなりました。ですので、現在は万有製薬という会社は存在しません。
つまり、世界中で発売されている全てのプロペシアはMSD株式会社の製品です。ただし、プロペシアは各国の工場で製造がされています。例えば、アメリカ、イギリス、ニュージーランド、そして日本などです。
では、それぞれ各国の製品ごとで効果に違いはあるのでしょうか?どうせ使うなら、効果のある製品を使いたいはずですから、気になる方も多いはずです。そこで、その点について以下で詳しく解説します。
海外製と国内製とでは効果に違いは無い
先ほどの問いについてですが、海外製であろうと国内製であろうと、有効成分の配合量は同じであれば効果に違いはありません。
プロペシアの場合、有効成分のフィナステリドの配合量が0.2mgと1.0mgの2種類が存在しますので、効果の違いを決めるのはどちらを使うかだけです。製造された国がどこだろうと関係は無いです。
なお、それぞれを48週間使用した場合の、薄毛改善の効果の違いは次の記事で紹介していますのでそちらをご参照ください。
プロペシアはM字・O字型のどちらの薄毛にも効果があるの?
ただ、このようなことをお伝えすると『だったら、安く買える海外製を個人輸入で購入すれば良いんじゃないの?』と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、個人輸入を活用して薬を購入することは当サイトではお勧めしません。その理由は下記の記事でも紹介したように、安全性の面で不安が大きいからです。
個人輸入した海外製プロペシアと国内製とは効果や成分が違う?
また、上記の記事で紹介しているように、厚生労働省も海外製のプロペシアの個人輸入には注意をするよう呼びかけています。
それに、もし国内未承認の海外製の薬を使って何が起きても、それは自己責任です。わずかな金額を節約するために、安全性を度外視するのは危険な行為ですので、きちんと医師の診察を受けた上で処方をしてもらうようにしてくださいね。
なお、診察料込でプロペシアをリーズナブルに買えるAGAクリニックについては、以下の次の紹介しています。最安値で入手をしたい方はそちらが参考になるはずです。
プロペシアの値段はどのくらいする?【各AGA病院で比較】
■本記事のまとめ
万有製薬が発売していたプロペシア(国内製)も、メルク社のプロペシア(アメリカ製)も有効成分のフィナステリドの配合量が同じであれば、効果は同等です。ただし、海外製のプロペシアを購入する場合には、偽物の危険性もあるため注意が必要です。