プロペシアのジェネリック医薬品の安全性は大丈夫?

フィンペシア(プロペシアのジェネリック)

薬を安価で手に入れるための手段として、ジェネリック医薬品を利用するという方法があります。最近は調剤薬局へ行っても、『ジェネリック医薬品もありますけど、そちらを利用されますか?』と聞かれるケースも増えてきているため、その認知度も向上しました。

ただ、ジェネリック医薬品がイマイチどのような物が分からないという方もいらっしゃるかと思います。そもそもジェネリックというのは『新薬(先発医薬品)』が販売されてから、しばらくしてその特許の有効期限が終わった後に発売される医薬品のことであり、後発医薬品とも呼ばれています。

そして、ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分のため、期待できる効果が同等ですし、研究・開発の費用がぐんと抑えられます。つまり、安い上でに効果が同じという大きなメリットがある薬です。そのため、国内でも治療費を抑えるために利用をする方が徐々に増えてきています。

ただし、医薬品の特許期間は日本国内では現在のところは20年です(5年間の延長は可能なので、最長は25年)。そのため、すべての新薬においてジェネリックが発売されている訳ではありません。つまり、ジェネリックはあくまでも特許切れの医薬品に対してのみ、発売される可能性があるものです。

では、AGA治療に使われるプロペシアのジェネリックは、すでに発売されているのでしょうか?

病院によっては診察とプロペシアの処方で3万円を請求するクリニックもあるため、少しでも値段が安いジェネリックがあるならそちらを活用したいと考えている方も多いはずです。そこで、以下ではプロペシアのジェネリックの有無について、詳しく解説します。

国内ではプロペシアのジェネリックは発売されていない

錠剤

プロペシアのジェネリックについてですが、国内での特許の切れる予定が2019年のため、現在のところ日本ではジェネリック医薬品は発売されていません。また、特許延長の申請がされれば、期限が切れるのはさらに5年延長される可能性があるため、発売さるとしてもまだまだ先のことです。

では、海外の状況はどうなのでしょうか?

実はインドではプロペシアのジェネリックがすでに販売されています。これはインドでは2005年までは、新薬の特許申請が認められなかった事情があるからなんですね。

その影響でインドでは、プロペシアのジェネリック医薬品のすでに発売がされています。商品名を挙げれば、フィンペシア、エフペシア、フィナロなどですね。これらは全てインドの製薬会社が発売している製品になります。

しかし、そのような海外製の医薬品を使用することは、おすすめできません。たしかに、それらの値段は国内のプロペシアと比べればリーズナブルですが、海外医薬品というのは日本では未承認の製品になります。つまり、国内の基準・検査における安全性は確認されていないわけです。

また、海外製の購入する場合には、個人輸入代行店を利用するケースがほとんどすが、正規品が届けられるという保証も一切ありません。個人輸入を利用した薬の購入では、偽物・海賊版が取り扱われるケースが今だに多くありますからね。

もちろん、偽物の薬を使っても改善の期待はできませんし、そのような製品を使ってしまっては安全性の面でも大きな不安があるので、使用をするべきでは無いでしょう。

実際、フィンペシアというインドのシプラ社が販売しているジェネリック医薬品では、コーティング剤に発がん性のあるキノリンイエローという物質が使われることが分かり、大きな騒ぎとなったか過去もあります。

それに厚生労働省の公式サイトでも、個人輸入で購入した薬を服用をすることには次のように注意を促しています。

なお、プロペシアは我が国でも承認されており、医師の処方せんが必要な医薬品になっております。安易な個人輸入は行わず、必ず医療機関を受診し、医師の処方により正しく服用するようにしてください。

以上のような理由があるため、もしあなたが個人輸入でのジェネリックの使用を考えているなら、もう一度を検討をして頂きたいです。何があっても自己責任ですし、もし何が起こってしまった後では取り返しが付きませんからね。

また、プロペシアの値段が高いという点についても、解消する手段はあります。というのは、国内製のプロペシアはクリニック毎に処方の値段が違うため、正しくクリニックを選べば、リーズナブルな値段で購入することが可能だからです。

例えば、次の記事で紹介したように、湘南美容外科クリニックなら診察料込みにも関わらず約7000円という値段で処方をしてもらえます。
プロペシアの値段はどのくらいする?【各AGA病院で比較】

湘南美容外科クリニックの詳しい評価や、治療費の詳細は次の記事をご参照ください。
湘南美容外科クリニックの評価や薄毛治療費

上記の値段であれば、サラリーマンや自営業の方も、おこづかいで購入が可能な範囲のはずです。たしかに海外製のジェネリックは安いですが、上述したように安全性の面で不安が残ります。

本当に使って大丈夫だろうか?という不安を感じながら、薬を使い続けることは大きなストレスになるため、髪にとってもよくありません。多少のコストは必要ですが、安心して薄毛治療に取り組めるように、未承認のジェネリックではなく、国内で承認されているプロぺシアを使用することをおすすめします。

■本記事のまとめ

プロペシアのジェネリックが、日本国内で発売されるのは2019年以降となります(法改正がされない限り)。海外ではインドでプロペシアのジェネリックが発売されていますが、安全性や偽物の不安があるため、使用はおすすめしません。