アイビー化粧品が新育毛剤の特許出願で株価がストップ高！AGA・薄毛への効果は？

株式会社アイビー化粧品が『頭皮外用剤に関する特許出願した』と2019年2月4月に発表しました。

その影響で同社の株は買い注文が殺到し、2日連続（2/5-2/6）のストップ高。一躍トレーダーの間でも注目される銘柄となりました。

ちなみにその時の株価チャートがこちら（↓）

特許出願の発表の前は1,044円だった株価が、たった2日間で1,644円まで上昇していることがわかります。つまり約1.6倍ほど株価が上がったわけです。とんでもない上昇率ですよね。

それだけ薄毛・ハゲが深い悩みであり、改善する育毛剤・発毛剤・薬剤が期待されている証拠でしょう。

では一体、アイビー化粧品はどんな特許を出願したのか？

こちらの記事では特許の概要、薄毛・AGA（男性型脱毛症）へ期待できる効果などを、毛髪診断士の私が解説します。

アイビー化粧品とはどんな会社？開発ヘアケア商品を紹介

育毛剤の特許について解説する前に、その特許を出願した株式会社アイビー化粧品がどんな会社なのかついてまずは紹介します。

設立は昭和50年、本社が東京港区にある会社。主な事業内容はスキンケア・メークアップなどの化粧品の製造・販売です。

そしてその化粧品にはヘアケア・スカルプケア商品、いわゆるシャンプーや育毛剤も含まれます。ですのでヘアケア関連の特許が出願されるのは自然なことです。

ちなみに現在発売されている育毛剤は『薬用スカルプリフレッシュグロウショット』という製品。

髪のボリュームアップ、抜け毛予防、髪のハリ・コシ向上を目的とした医薬部外品です。

■薬用スカルプリフレッシュグロウショットの基本情報

値段：4,000円
容量：150g
効果効能：育毛、脱毛予防、毛生促進、発毛促進、頭皮環境改善
種類：医薬部外品
有効成分：パントテニルエチルエーテル、ニコチン酸アミド、酢酸DL-α-トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウム

アイビー化粧品の新育毛剤に関する特許の内容・期待できる効果

では出願した特許について確認していきしょう。

アイビー化粧品が発行した特許出願によると、発明の概要は次の通りでした。

毛包外毛根鞘におけるカルボニルタンパクの産生が薄毛の発生に関与している可能性を見出し、そのカルボニルタンパクの産生を抑制する植物素材をスクリーニングした結果、テンニンカ果実及びビワ葉の溶媒可溶成分にその効果があることを見出した。
これら植物の溶媒可溶成分は、活性酸素及びカルボニルタンパクの産生を抑制することによって、酸化ストレスによる外毛根鞘細胞の増殖低下を抑制する可能性があることから、これら溶媒可溶成分を含む頭皮外用剤は薄毛予防に対する有効なアプローチとして期待される。
【参照】頭皮外用に関する特許出願のお知らせ

文書は少し難しく表現されているので、一読しただけではわかりづらいですが、要は新たな抜け毛・薄毛の原因の可能性がある物質と、その物質の産生を抑制する成分を見つけ出したという内容です。

ちなみに文書によると薄毛を招く可能性のある物質というのは、私たちの毛包付近で生成される『カルボニルタンパク』という物質。

そして『カルボニルタンパク』を抑える働きがあるのが、『テンニンカ果実』及び『ビワ葉』より抽出された成分とのことでした。

なお成分の効果について、『薄毛の発生を抑制する』という文言から推測すると、発毛促進というよりは抜け毛予防に効果を期待できるものだと考えます。

AGA治療薬で例えるならプロペシア（フィナステリド）やザガーロカプセル（デュタステリド）などの抜け毛を抑える薬に近いかもしれませんね。