人工毛植毛と自毛植毛の比較【それぞれの長所と短所はコレ!】

天秤

薄毛改善のために植毛手術を希望する方が、最近増えています。そして、日本国内で受けられる植毛手術には、ナイロンやポリエステルで作られた毛を植える『人工毛植毛』と、自分の後頭部の髪を移植する『自毛植毛』の2種類が存在します。

そして、どんな薄毛対策にもメリット・デメリットがあるように、それらの植毛法には、それぞれメリットとデメリットがあるんですね。そこで、以下では2つの植毛方法のメリットとデメリットを解説します。

どちらの植毛手術を受けようか悩んでいる方には、参考になる内容ですので、病院へ行く前にぜひチェックしてくださいね。

人工毛植毛のメリットとデメリット

詳しく解説する医師

人工毛植毛のメリットは、好きな長さの髪を自分が望む本数だけ植えることができる点です。自毛植毛手術の場合は、植える毛は自分の髪ですので、後頭部や側頭部の髪が少ない人の場合には、満足のいく本数を植えられない可能性があります。

しかし、人工毛植毛ではそのような心配は不要です。植えるのはナイロン製の毛ですから、手術費用が許す限りは、あなたが満足するだけ植えることが可能です。

一方、デメリットはメンテナンス手術が1年に1、2回必要な点になります。人工の毛というのは、体にとっては異物でしかありません。そのため、体は人工毛を外に排出しようとするんですね。ですから、植えた髪は1年もすれば、そのほとんどが抜け落ちます。

毛量をキープするためには、手術をし続けなくてはいけません。もちろん、毎回高額な手術料金が必要になってくるので、金銭的な負担も莫大になる治療方法です。

以前に税金申告漏れの件で、タレントの板東英二さんが会見をした際に、植毛費用を20年間で7,000万円使用したとおっしゃっていましたが、これだけの費用がかかったのは人工毛植毛のためです。

また、人工毛植毛では何回も手術が必要であり、毎回人工毛を頭皮の奥まで差し込むので、頭皮が傷つきやすく、慢性的に皮膚炎や感染症を起こしやすくなるという危険性のある手術です。アメリカでそのように危険性があることから、法律で人工毛植毛手術が禁止されています。

アメリカ

ちなみに、日本国内でも人工毛植毛手術を受けられるクリニックはあります。ただし、そのように危険性の高い手術であるため、当サイトとしては決してお勧めはしません。受けようと考えている方は、医師とできる限り話し合った上で、慎重に判断をするようにしてください。

人工毛植毛のデメリットについて、詳しくは次の記事で紹介中です。そちらもご参考になれば、幸いです。
人工毛植毛のデメリット@副作用の危険高い薄毛治療手術

自毛植毛のメリットとデメリット

自毛植毛手術

続いて自毛植毛について、メリットは手術で植えた毛が、一度抜けてもまた生えてくるという点です。そのため、移植本数に満足をすれば、メンテナンス手術の必要はありません。

また、植えるのは自分の後頭部の毛ですので、周囲に元々あった髪と比較しても、違和感がほとんど無いです。そのため、見た目からバレるということが起こりにくい治療方法と言えます。

自毛植毛手術は、スポーツ選手や芸能人にも手術を受けている人が多くいると言われていますが、手術をしたことが見た目から分かる人はほとんどいません(某日本人メジャーリーガーも、自毛植毛手術を受けているウワサがあります)。そのことからも、見た目でバレる確率が低いことがよく分かります。

野球

カツラを被っている芸能人は、見た目でも分かることが多いですが、自毛植毛をしている芸能人はまず分かりません。

一方、デメリットについては、植える毛の本数が限られていることです。自毛植毛は髪の全体本数が増える手術ではなく、量の多い場所(後頭部や側頭部)の毛を再分配する手術ですからね。

そのため、限られた毛の本数でも、量の多い印象を与えるテクニックが必要となります。ですから、病院を選ぶ際には多くの手術を実践している経験豊富なAGAクリニックを選ぶようにしましょう。

なお、自毛植毛手術のメリットとデメリットについては、次の記事でより詳しく解説しています。
自毛植毛手術のメリットとデメリット【良い面ばかりでは無い】

以上が人工毛と自毛植毛のそれぞれのメリット・デメリットです。2つの手法のどちらも、良い点もあれば悪い点もあります。それらの両面を踏まえた上で、どちらの方法を選ぶかを検討してくださいね。

■本記事のまとめ

どんな薄毛治療においても、良い点もあれば悪い点もあります。これは人工毛植毛や自毛植毛においても同じです。ただし、人工植毛については、アメリカですでに禁止されている手術ですので、受けようと考えている方は、慎重に検討をしてください。