「ミノキシジルが配合されたリアップを使えば、ほとんの人が発毛するって聞いたけど、半年間使用しても全然生えてこない…」
「プロペシアは飲み初めて、たしかに抜け毛は止まった気がするけど、見た目の薄毛は全然改善されません…」
上述したようなことで悩んでいる人は、決して少なくありません。たしかに、ミノキシジルもプロペシア(フィナステリド)も医学的には、効果の認められている薬です。しかし、100人中100人に効果がある薬なんて、存在しませんからね。。
例えば、ミノキシジルの場合は、次の記事で紹介したように、半年間使用して効果の出る人は約80%です。そのため、確率的に言えば、2割の人には効果が出ないことになります。
ミノキシジルを4ヶ月続けて効果が出てないけど、続けるべき?
そして、その2割に当てはまる投薬治療で効果が出ない人達から、多くの支持を集めているのが、『自毛植毛手術』です。
この方法なら、自分の後頭部や側頭部の毛を移植するため確実性が高く、薬での治療が不可だった人も、見た目の薄毛を改善させることが可能です。さらに、植えた髪は抜けてもまた生えてくるため、人工毛植毛のような再手術・メンテナンスの必要はありません。
そのように、一度抜けても、また生えくてるという点が、自毛植毛が高い人気となっている理由です。
しかし、抜けた髪が生えてくるなんて、本当のことのでしょうか?そのメカニズムが信じられないという方も多いかはずです。
そこで、以下ではどうして自毛植毛では、植えた髪がまた生えてくるのかを解説します。自毛植毛を受けようと考えている方には、知っておいて頂きたい内容ですので、ぜひご覧になってみてください。
自毛植毛は毛包単位で移植する
自毛植毛は、決して毛だけを移植する手術ではありません。その周辺にある皮脂腺、立毛筋など含めて、毛根から生えている状態そのままで移植します。この単位のことを、医学的には『毛包単位』呼びます。
そのように、毛を生えていた状態のまま移植するため、移植した先でも以前と同じように、生えて抜けてを繰り返すわけです。また、毛包単位で移植することから、生着率も高くなっています。最新のFUT法やFUE法のような手法では、生着率が95%を超えていますからね。
それに、移植した髪は元にあった場所(後頭部や側頭部)の性質を受け継ぐという特徴(ドナードミナント)があるので、生え際や頭頂部に移植しても、抜け毛の原因となる男性ホルモンの影響を受けにくなるんですね。
そのため、移植した髪は抜けても生えてくることはもちろん、そもそも抜けにくい髪をなるわけです。つまり、あなたの後頭部や側頭部の髪がは続けている限り、移植した毛も同じように生え続けることになります。
以上が自毛植毛で植えた髪が、抜けてもまた生えてくる理由です。
ただし、本記事で紹介したのは自分の毛を植える自毛植毛に限ったお話です。ナイロンやポリエステル製の毛を植え付ける人工毛植毛は、抜けたら再手術が必要ですので、その点は間違えないようにしましょう。
■本記事のまとめ
自毛植毛では髪を毛包単位で移植するため、たとえ抜けても以前と同じように、生えてきます。また、植える髪は後頭部や側頭部の同じ性質を持つため、抜けにくい毛となります。