人工毛植毛のデメリット@副作用の危険高い薄毛治療手術

人工毛植毛のデメリット

植毛手術には、自分の後頭部や側頭部の毛を、生え際や頭頂部へ移植する『自毛植毛』と、ポリエステルやナイロンで作られた毛を植える『人工毛植毛』の2種類の方法があります。

日本国内では、まだ自毛植毛の認知度がそれほど高くありませんので、植毛と聞くとほとんど方が、『人工毛植毛』を思い浮かべるはずです。

また、芸能人の坂東英二さん税金の申告漏れを指摘された際の会見で、「20年間に渡り、7,000万円近い費用を植毛に使ってきた」とおっしゃっていましたが、費用から判断するに、それもおそらく『人工毛植毛』のことです。

お金

人工毛植毛は、自分が植えたい場所へ、好きな量だけ毛を植えることができるため、手っ取り早く薄毛を改善したい方にとっては夢のような手法に感じます。しかし、その反面デメリットも大きな手術方法です。しかも、デメリットの中には健康に被害を及ぼすものも存在します。

そこで、以下ではそのデメリットについて、詳しく解説します。人工毛植毛での治療を考えている方は、それらをチェックした上で、本当に手術を受けるべきかどうするかを考えてくださいね。

人工毛植毛の3つのデメリット

3つのデメリット

1.メンテナンス手術が必要

人工毛植毛では、植えた毛が生着することはありません。半年から1年もすれば、植毛した髪の約8割りが抜け落ちます。

そのため、濃さをキープするためには、1年に1、2回はメンテナンス手術(再手術)をしなくてはいけないんですね。もちろん、そのたびに手術費用が必要になりますので、1回の手術が100万円だとしても、長期的に考えると莫大な金額になります。

冒頭で書いた板東英二さんが、20年間で7,000万円の費用を使ったというのも、それだけたくさんのメンテナンス手術が必要だったからでしょう。

2.拒絶反応が起こりやすい

人工毛というのは、当然ですが人間の体にとっては異物になります。そして、私たちの体は、体内に入り込もうとする異物は、外へ排除する免疫システムが備わっています。これはウィルスや菌を外に追い出すための、大切な働きですので止めることは不可能です。

つまり、人工毛を植えているというのは、体にとっては常に異物が侵入しようとしている状態になるんですね。そんな状態が、体にとって良いはずがありません。拒絶反応のせいで、アレルギーを起こす人も大勢います。

3.頭皮環境の悪化の原因になる

1つ目のデメリットでも紹介したように、人工毛は半年もすれば抜け落ちるものです。そして、手術の際には少しでも抜け落ちるまでの期間を伸ばすために、頭皮の深部まで人工毛を植え付けます。

しかし、この行為は頭皮にとってはかなりの悪影響です。人工毛を頭皮に深く差しこむことで、雑菌が奥まで浸透しやすい状態となり、慢性的な皮膚炎や感染症の原因となります。

頭皮がそんな状態になっては、今まで健康だった髪の抜け毛にもつながるため危険です。また、人工毛を深く差しこむことで、頭皮にも目立つ傷跡が出来ますので、そこにアカやほこりがたまりやすく、衛生上も決してよくありません。

実際、人工毛植毛を繰り返し行っている人の多くは、頭皮が慢性的な炎症を起こしており、真っ赤になっているため、見ているだけで痛々しいです。また、頭皮が傷だからけになったために、手術が受けたことを後悔している方も大勢います。

以上が人工毛植毛のデメリットとなります。

紹介した内容からも、人工毛植毛が危険度の高い手術であることが分かって頂けたはずです。そして、安全性が低いという理由から、薄毛治療先進国のアメリカでは、すでに人工毛植毛が禁止されています。

アメリカ

まだ、日本の厚生労働省は手術を禁止してはいませんが、おそらく将来的にはアメリカ同様、国内でも禁止となることが予想できます。そのように危険性の高い手術ですから、受けようと考えている方は、もう一度改めて考えてみてください。

技術力の高いクリニックであれば、植毛本数の限られた自毛植毛であっても、見た目の薄毛を改善することは十分に可能ですからね。
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■本記事のまとめ

人工毛植毛は、植える本数を自由にできるという反面、頭皮環境の悪化につながるデメリットがある危険な手術です。その危険性から、アメリカではすでに法律で人工毛植毛自体が禁止されています。