これまで治療方法がグレーであった、育毛・発毛分野において、最近では高い効果を開発できる薬剤が開発されています。その代表と言えるのが、外用薬(頭皮に塗るタイプの薬)のミノキシジルと、内服薬もフィナステリドです。
ミノキシジルはリアップの商品名で薬局で販売されていますし、フィナステリドはプロペシアとしてAGAクリニックで処方してもらうことが可能です。
それらの薬がどのくらいの人に効果があるのかについてですが、例えばミノキシジルを配合したリアップX5の場合は、4ヶ月継続使用することで、80%以上の人が薄毛症状が改善しています(以下の記事に詳しいデータを掲載)。
ミノキシジルを使うとEDやインポテンツの副作用がある?
また、プロペシアの場合には3年間継続使用をすることで、こちらも約80%の人が症状を改善している薬です。プロペシアの効果については、次の記事で詳しく解説しています。
半年間プロペシアを使って効果なしならやめた方が良い?
しかし、どちらも薬も決して100%効果がある薬ではありません。そのため、2つの薬を併用しても、薄毛の症状が変わらないちう方もいらっしゃるはずです。
そして、そのような人達から注目を集めている薄毛治療方法が『自毛植毛』になります。
自毛植毛は自分の髪を移植する薄毛治療方法
自毛植毛がどのような治療方法かと言うと、まだ髪が残っている後頭部や側頭部の毛を、脱毛が進行している生え際や頭頂部へ移植する手術方法です。
移植する後頭部や側頭部の毛は、抜け毛の原因となる男性ホルモン『ジヒドロテストステロン』の影響を受けにくいという特徴があります。
また、移植後もドナードミナントと呼ばれる性質により、その特徴を維持するんですね。そのため、移植された髪は生え際や頭頂部でも、抜けにくい髪になります。
それに、植える毛が人工毛ではなく、自分の生きた毛ですから、手術後は他の髪と同じように、抜けて生えてを繰り返すんですね。これが自毛植毛の大きな特徴です。
人工毛を使用した手術なら、一度抜ければもう二度と髪が生えてきませんので、再手術(メンテナンス手術)が非常に大変ですが、自毛植毛ならその必要がありませんからね。植毛本数に満足すれば、それで手術は終了です。また、入院の必要もなく、日帰りの手術が可能です。
そのようにメリットが高いことから、薄毛治療の先進国のアメリカでは非常に人気の高い治療方法になっています。また、日本国内でも、湘南美容外科クリニック、アイランドタワークリニックなど、手術を受けられるAGAクリニックが続々と登場しています。
なお、自毛植毛手術のデメリットを挙げるとすれば、植えられる本数に限りがある点です。移植するのは自分の後頭部の髪ですから、無限に植えるということはできません。そのため、少ない本数でも濃く見えるように、植えるテクニックが重要な治療手術です。
ですので、もし自毛植毛を考えている方は、少ない移植本数でも濃く見せるテクニックを持っているAGAクリニックで手術を受けるようにしてください。自毛植毛の場合には、投薬治療よりも病院選びは大切ですからね。
当サイトでも自毛植毛手術の症例数が多い、実績のあるクリニック紹介していますので、それらの情報も参考になれば幸いです。
■本記事のまとめ
ミノキシジルやフィナステリドを利用して、効果が無かった方に、自毛植毛は人気の高い治療方法です。ただし、植毛できる毛の本数には限りがありますので、手術を受ける病院選びは慎重にしてください。