話題の『塩シャンプーで髪が増えた』を読んでわかった効果・方法・塩の種類

塩シャンプーで髪が増えた

NHK朝の情報番組『あさイチ』でも取り上げられ、注目が集まっている話題のヘアケア方法『塩シャンプー(塩洗髪)』。

お湯だけで頭皮と髪を洗う『湯シャン※』という洗髪方法は今までにもありましたが、塩シャンは初めて耳にしたという方もいるでしょう。

※湯シャンの育毛効果については賛否がありますが、AGAクリニックの医師の見解は次の記事が参考になります。

その塩シャンプーについて詳しく解説された書籍が『塩シャンプーで髪が増えた』

著者は美容・健康の研究グループのケアソルトで代表を務められる渡辺新(わたなべしん)さん。白金ビューティフルエイジングクリニックのい山口麻子先生が監修をされています。

渡辺さんは高校生の頃から薄毛で悩み続けており、数々の育毛方法を試してきました。その中で発見した育毛法が『塩シャンプー』だったとのこと。

塩シャンプーの塩

そして塩シャンプーを実践することで、薄毛が改善しただけでなく、頭皮状態も健康になり、髪の悩みは一切なくなったそうです。

書籍内ではそんな渡辺さんが提案する塩シャンプーのことが、著者自身の体験談を通して詳しく紹介されています。

今回の記事ではその書籍を読んでわかった、塩シャンプーの効果・方法(やり方)・使うべき塩の種類などを紹介します。育毛・抜け毛予防・薄毛対策のために塩シャンプーを検討中の方はぜひチェックしてください。

著者の渡辺さん塩シャンプーを始めたきっかけ

塩シャンプーを思いついた

髪の悩みとは別に体調不良とストレスで悩んでいた著者の渡辺さん。免疫力が下がったせいか、風邪をよく引くようになり、お腹を壊すことも増えたそうです。

そんな時に友人から教えてもらった健康法が『塩浴』。これはお湯につかりながら体に塩を塗り込む、あるいは塩をお風呂のお湯に溶かして入浴するというものです。

とても簡単な健康法ですが、塩浴を始めてから渡辺さんの体調はみるみる快方へ向かいました。

ここから重要なのですが、その塩浴の副作用なのか全身の体毛(腕や脚の毛)が以前よりも濃くなったそうです。

そこで「もしかしたら塩は毛を育てるのではないか?」と考えに至り、塩を髪に塗ることを始めたんだとか。これが塩シャンプーの誕生のきっかけです。

そして髪を塩で洗うようになってからは、毛1本ずつコシ・ハリが出てきて、4カ月が過ぎる頃には周囲から「髪が増えてるよ!」「発毛薬を使ってるんでしょ?」と言われるレベルまで渡辺さんの薄毛は改善しました。

塩のシャンプーの3つ効果

ここでは渡辺さんが提案する塩シャンプーの3つの効果について紹介します。

1.皮脂の過剰分泌を抑える

皮脂

著者の渡辺さん曰く、塩シャンをすれば頭皮が自然な状態に戻るので、過度の皮脂分泌を抑えられるそうです。

塩シャンを始めた方ばかりの時は皮脂がたくさん出ますが、これは今まで過剰に分泌されていた皮脂とのこと。

塩シャンプーを続ければことで、やがて皮脂の分泌はおさまり、毛穴のジュクジュク感もなくなるそうです。

2.髪にコシがよみがえる

塩シャンプーには髪を強く太くする働きがあり、続けることで髪にコシが生まれるそうです。

髪の本数は増えなくても毛1本ずつが太くなれば、全体的なヘアボリュームはアップします。そのため髪を太くすることは薄毛改善に間違いなくつながります。

塩シャンプーでそれが期待できるのであれば、薄毛で悩む方にとっては朗報です。

3.髪が増える

塩シャンプーをすることで「頭皮が健康になる」「皮脂の分泌量が適切になる」「立毛筋※が立つ」「血流がよくなる」期待でき、それらの相乗効果で髪が増えることにアプローチするとのこと。

※立毛筋とは毛を立たせている筋肉

たしかに血流アップは髪を生みだす毛乳頭細胞へ栄養を受け渡すことにつながるので、育毛・発毛にとっては重要なポイントです。

塩シャンプーの方法・やり方を解説

頭をシャワーする

塩シャンプーの方法(やり方)は次の4つのステップで分けられます。

  • 1:髪と頭皮をお湯で濡らす
  • 2:塩を頭皮にすりこむ
  • 3:頭皮を塩もみマッサージ
  • 4:しっかりすすぐ
それでは4つの各ステップについて詳しく確認していきましょう。

【ステップ1】髪と頭皮をお湯で濡らす

塩シャンプーに限らず、洗髪する上で大切なのが髪や頭皮に付着しているホコリ・汚れを流すことです。

また髪はお湯に濡らすことでキューティクルが開き、水分や栄養が浸透しやすい状態になります。

【ステップ2】塩を頭皮にすりこむ

大さじ一杯の塩を手にとったら、それを髪(頭皮)の上に置きます。

置いた塩を髪に付着した水分で徐々に溶かしつつ、髪や頭皮に優しくすり込んでください。

すり込み方が強いと頭皮を塩で頭皮を傷つける可能性があるので、力加減は優しくしましょう(慣れない内は特に)。

またすり込んでいくうちに髪の水分が減ってきたら、少しずつお湯を足しながらすり込みます。

【ステップ3】頭皮を塩もみマッサージ

血行を促進して発毛を促すために、溶けた塩で頭皮をしっかりマッサージします。

この時、柔らかい指の腹の部分で頭皮を優しく揉み込むようにしください。爪先でのマッサージは頭皮を傷つける原因になるので厳禁です。

マッサージを終えたら5分放置して、塩を髪・頭皮に浸透させます。

マッサージによる圧刺激か発毛にアプローチすることは日本医科大学でも研究でも確認されていますので、しっかりとモミモミしましょう。

【ステップ4】しっかりすすぐ

最後はすすいで塩シャンプーは終了です。

なお塩が頭皮や髪に残ったままにならないように、しっかりとたっぷりのお湯を使ってすぐようにしてください。

特に頭皮には塩が残りやすいので、指を使って優しくマッサージしながら流しましょう。

塩シャンプーにおすすめの塩の種類

塩シャンプーに使う塩

では具体的に塩シャンプーにはどんな塩を使うべきなのでしょう?選び方のポイントは次の3点です。

■塩シャンプーの塩選びの3つのポイント

  • 添加物が入っていない天然の塩
  • 海塩が最適(岩塩は不向き)
  • ナトリウム・マグネシウム・カリウムのバランスが大切
そして上記の条件を満たした上でおすすめできる塩は次の2つです。

■ぬちまーす

ぬちまーす

参考価格:1,000円(250g)

 

■伯方の塩

伯方の塩

参考価格:300円(1kg)

どちらも通販や大手スーパーで販売されている商品なので、比較的簡単に手に入りますす。特に伯方の塩は大抵のスーパーで売られている商品です。

どちらもお塩も一般的な食卓塩と比べれば値段は高いですが、高級なスカルプシャンプーと比べればリーズナブルと言えます。

そのため塩ではなく、スカルプケアアイテムを購入しているのだと考えた方が良いかもしれませんね。

まとめ

塩シャンプーで髪が増えた

今回はテレビやネットで話題の『塩シャンプー』について、やり方や効果を詳しく紹介しました。

なおこれから薄毛・AGA対策のために塩シャンプーに取り組むことを考えている方に、一つだけ注意していただきたいことがあります。

今回紹介した内容や効果はあくまでも『塩シャンプーで髪が増えた』の著者である渡辺さんご自身や、周囲の方の体験談に基づく内容です。

医学的な臨床試験のデータがあるわけではありませんので、その点はご注意くださいね(もしかしたらデータがあるのかもしれませんが書籍では紹介されていませんでした)。