今はかつらを付けているけれど、「もう禿げを隠すのは嫌になってきたから、自毛植毛手術をして薄毛を改善したい」とを考える方は多くいます。
かつらは着用するだけで、薄毛の症状を隠すことができるため、一見するとメリットの大きい対策手法です。しかし、1ヶ月に1回はサロンへ行って、メンテナンスをしなくてはいけないし、落ちやすい・ずれやすいなどのデメリットもあります。
また、かつらの短所で特に致命的なのが、着用することで、さらに抜け毛を促進させる点です。長時間に渡り、付け続ければ内部が汗で蒸れて、頭皮に雑菌が繁殖する原因になりますからね。そんな状態を放置すれば、頭皮環境の悪化につながるため、当然ですが薄毛を誘発するわけです。
そして、そのようにデメリットの多い対策方法のため、長期に渡りかつらを着用しているほど、かつらを止めたいと感じています。
では、自毛植毛手術をすれば、すぐに髪がフサフサになり、かつらを止めることはできるのでしょうか?
残念ながら、自毛植毛手術をしても、すぐに髪がフサフサになることはありません。移植した髪は、約1ヶ月後には全て抜け落ち、2・3ヶ月してから産毛となって生え始めます。そして、1年ほどの期間をかけて、ゆっくり生えそろっていくんですね(詳しくは以下の記事を参照)。
自毛植毛手術のメリットとデメリット【良い面ばかりでは無い】
ですから、たとえ自毛植毛をしても、薄毛を隠すためにしばらくはカツラを使いたいという方もいらっしゃるはずです。では、そのカツラが原因で植毛した髪に悪影響を与えることは無いのでしょうか?
植毛した箇所をカバーするカツラはできれば付けない方が良い
先ほども書いたように、カツラは抜け毛の原因となります。そう考えると、自毛植毛後の発毛率を上げるためには、カツラは着用するべきでは無いでしょう。
実際、多くのクリニックでは術後1ヶ月間程度は、植毛した箇所にはカツラを着用しないようにお願いをしています。
ただし、そうは言って職場の同僚や後輩には、薄毛を隠しておきたいという方はいらっしゃるはずです。その場合には、仕事中だけカツラを付けるなど、できるだけ時間を制限して活用するべきでしょう。
長時間に渡るカツラの着用は、発毛率低下につながりますので、自宅にいるときや休日などは、できるだけ着用せずに過ごすようにしてくださいね。
なお、手術後にカツラを着用したい方には、手術を受ける前と後に、付けても良いかどうかをきちんと確認するべきです。手術後の頭皮の状態によっては、絶対に付けない方が良いと言われるケースも考えられますからね。
■本記事のまとめ
植毛した髪の定着率や発毛率を上げたいのら、手術後にカツラを着用することはお勧めしません。どうしても、利用したい場合には、手術を担当した医師と相談した上で、着用の可否を相談するようにしましょう。