薄毛治療薬のミノキシジルやフィナステリドを使っても、満足いく効果が得られない場合には、『自毛植毛手術』のような外科手術での解決方法があることを、下記の記事でお伝えしました。
自毛植毛とはどんな薄毛治療方法?【ミノキシジルがダメなら】
記事でも紹介したように、自毛植毛は自分の後頭部や側頭部の髪を、気になる薄毛部分に植えることで、見た目の薄毛をカバーする対策方法です。
ただし、この方法もメリットばかりではありません。どのような薄毛改善方法にも良い点があれば、悪い点もあります。そこで、以下では自毛植毛のメリットとデメリットを詳しく解説しました。手術を受けようか、どうしようか悩んでいる方は、それらの内容をぜひチェックしてみてください。
メリット
1.植えた髪が抜けてもまた生えてくる
自毛植毛では、植えた髪は移植先で抜けても、また生えてきます。これが自毛植毛の最大の特徴と言えるでしょう。
しかも、植える毛は男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の受けにくい、後頭部や側頭部の髪です。髪は移植後も、以前にあった場所の性質を受け継ぎますので、植えた毛はAGAが原因で抜けにくくなります。
2.拒絶反応がほとんど起こらない
人工毛を活用した手術の場合には、体が拒絶反応を起こし、トラブルになる事例がかなり報告されています。異物を体に挿入するわけですから、拒絶反応が起こるのも仕方ないことです。
しかし、自毛植毛では、植えるのはあくまで自分の毛となります。毛を植えると言っても、毛のある場所が後頭部から、生え際や頭頂部へ変わるだけですからね。そのため、拒絶反応や炎症が起こりにくいという特徴があります。
3.男性型脱毛診療ガイドラインでも推奨されている
薄毛治療の方法をまとめた資料として、国内では日本皮膚科学会が発行している『男性型脱毛症診療ガイドライン』が有名です。そして、その中で推奨度B以上の高い評価を得ている治療方法は、以下の3つしかありません。
■推奨度B以上の治療方法
- 外用薬ミノキシジル(推奨度A)
- 内服薬フィナステリド(推奨度A)
- 自毛植毛手術(推奨度B)
そして、ミノキシジルやフィナステリドでも効果が無かった薄毛患者さんが、薄毛を改善したい場合には自毛植毛手術を受けるこが勧められています。
なお、人工毛植毛は推奨度D(行わないように勧められる)に該当する治療方法になりますので、くれぐれも混同をしないようにしてくださいね。
デメリット
1.髪の本数が増える訳では無い
冒頭でも書いたように、自毛植毛は今ある毛を再分配する手術方法です。髪の本数が決して増える訳ではありません。
そのため、濃く見えるように植える場所や密度を調整するテクニックが非常に重要な手術です。手術受けるクリニックによって、仕上がりのレベルは大きく変わりますので、病院は選びは慎重に行いましょう。
2.髪が伸びるまでに時間が必要
自毛植毛では、植えた髪が1ヶ月ほどすれば、そのほとんどが抜け落ちます。一度抜けても、また生えてくるので、心配はありませんが、生え始めるまでに2ヶ~3ヶ月ほど必要です。
つまり、2・3ヶ月の期間は髪が無い状態になるため、その間にストレスを感じる方もいらっしゃるかと思います。
3.手術費用が高額
自毛植毛の手術は、植える本数・手術方式・受ける病院によって、料金はさまざまですが、たとえば1,000グラフト(毛2,000本~3,000本程度)の手術の場合でしたら、100万円くらいの金額が必要になります。
そのため、ミノキシジルやフィナステリド(プロペシア)を活用した治療方法と比較すると、値段が高く感じる方も多いはずです。
ただし、自毛植毛は基本的にメンテナンスが不要な手術ですので、1回の手術で量に満足すれば、それ以降の費用は必要ありません。たしかに、1回にかかる費用は高額ですが、長期的に考えればコストパフォーマンスは良い治療方法です。
以上が自毛植毛手術のメリットとデメリットとなります。
なお、メリットの項目でも書いたように、自毛植毛が推奨されているのは、ミノキシジルやフィナステリドなどの薬を使っても治療できなかったケースです。もし、それらをまだ活用していない場合、まずは投薬治療を試すこを考えてはいかがでしょう?
どちらも薬の薄毛治療を専門としてAGAクリニックなら、処方してもらうことが可能ですよ。
なお、どの病院に相談をするべきかについてですが、将来的に自毛植毛手術を受けることを視野に入れいているなら、湘南美容外科クリニックがおすすめです。
プロペシアでの治療からメスを使わない自毛植毛まで、幅広いAGA治療を受けられますので、自分に合ったオーダーメイド療法を受けることができます。クリニックの口コミや治療費用については、次の記事をご参照ください。
湘南美容外科クリニックの口コミと評価【薄毛治療の専門病院】
■本記事のまとめ
どのような薄毛治療方法においても、良い点と悪い点があり、それは自毛植毛においても同じです。本文中で紹介したように、デメリットもある治療法ですので、それらも理解した上で手術するかどうかを判断するようにしましょう。