ザガーロ(デュタステリド)を飲むと半年間は献血ができません

ザガーロ

プロペシアに次いで日本国内では2例目の薄毛・AGA治療薬として厚生省の認可を受けた「ザガーロカプセル」。

臨床試験のデータを見る限りは、効果の面ではプロペシアよりも良い数値を遺しているため、ザガーロに期待をしている男性はたくさんいらっしゃるはずです。

ただし、このザガーロを飲む上で注意をしなくてはいけないことがあります。それは、一度薬を服用してしまうと、一定期間献血をすることはできません。

では、一定期間とはどのくらいの期間なのでしょうか?、また、ザガーロと同じ還元型酵素阻害薬のプロペシアも薬を服用すると献血することができないのでしょうか?

それらの点について、本記事では理由も含めて詳しく解説します。献血をすることが習慣となっている方や、少しでも献血をする可能性がある方は知っておくべき内容ですので、ぜひチェックしてみてください。

ザガーロを服用中断しても半年間は献血をすることが禁止

採血

ザガーロの場合、一度薬を服用するとその使用を中断したとしても、服用を止めてから約6ヶ月間は献血をすることができません。また、これはザガーロだけでなく、ザガーロと同じデュタステリドを有効成分に持つ、アボルブやアボダートのような薬でも同じことです。

ちなみにプロペシアの場合、献血が禁止されている期間は1ヶ月です。また、プロペシアと同じフィナステリドを有効成分に持つジェネリックのサワイやファイザー、クラシエ、あるいは海外医薬品のプロスカーの場合も服用を中断してから1ヶ月間は献血をすることができません。

また、このことは日本赤十字社のホームページにも、次のようにしっかりと掲載されています。

以下の育毛医薬品(錠剤)を服用されている方は、一定期間献血をご遠慮ください

AVODART(アボダート)[製造:Glaxo Smith Kline社]……6カ月間
PROPECIA(プロペシア)[製造:Merck社]……1カ月間
PROSCAR(プロスカー)[製造:Merck社]……1カ月間

【参照】献血の基準・日本赤十字社

女性にはザガーロ使用できないので輸血も当然ダメ!

看護師バツ

では、どうしてザガーロやプロペシアを服用した人が献血ができないかというと、薬を服用した後しばらくは血中にその成分が残るからです。

そして、女性にはザガーロもプロペシアも使用はできませんので、もしそれらの薬の服用社が献血した血液が女性に輸血されてしまった場合、大きな問題になるからです。そのため、一定期間献血が禁止されています。

ちなみに、女性がザガーロやプロペシアを使用できない理由ですが、もしその人が妊娠をしており胎児が男児だった場合、男性器の成長の妨げになる可能性があるからです。そのため、女性にはどちらの薬も使用が禁止されているんですね。

ですから、ザガーロの服用者の血液を誤って、女性に輸血しないためにも、一定期間に渡り献血が禁止されています。

プロペシアよりもザガーロの方が輸血禁止期間が長いのは半減期が原因

砂時計

なお、プロペシアよりもザガーロの方が輸血禁止期間が長い理由は、ザガーロの方が半減期が長いからです。

半減期とは血中での薬の濃度が最高値に達してから、半減するまでにかかる期間のことですが、プロペシアの場合はこの期間が3~4時間程度です。一方、ザガーロは半減期が3~5週間とプロペシアと比べて、非常に長いです。

そのため、薬の服用を止めてから献血ができるようになる期間もプロペシアより、5ヶ月間も長くなっています。それだけ、体の中から成分が消えさるのに時間がかかる薬なんですね。

ですので、薬の服用をやめたときに、少しでも早く献血をしたいという方は、服用する薬を選ぶ際にはザガーロではなくプロペシアを選択するようにしましょう。

なお、プロペシアの処方は自由診療のためクリニックによりその値段は異なります。各クリニックで処方にかかる費用は次のページでまとめていますので、お得にプロペシアを手に入れたい方はそちらを参考にしてください。

【参考】プロペシアの値段はどのくらいする?【各AGA病院で比較】

また、ザガーロを処方しているクリニックとその費用については、次のページで紹介しています。

【参考】ザガーロを処方中のAGAクリニック・病院まとめ

■本記事のまとめ

ザガーロを使用している場合、その服用を止めても6ヶ月間は使用することができません。また、プロペシアの場合も1ヶ月間は献血が禁止です。このように薄毛治療薬の中には、献血が制限される薬があるため、服用を考えている方はその点も理解した上で治療に取り組みましょう。