男性型脱毛症(AGA)の治療薬として、厚生省からも認可を受けているプロペシア。日本皮膚科学会からも推奨度A(最高クラス)の評価を受けている薬であることからAGA治療における信頼度はたいへん高い薬です。
また、効果の面でも素晴らしい実績を残している薬であり、プロペシア錠1㎎を1日1回1錠を3年間飲み続けるという評価試験では、97%以上※の対象者に進行は見られませんでした。つまり、継続して飲み続ければほとんどの人が効果を期待できる薬と言えるでしょう。
上述したプロペシアの有効性の確認試験は、「頭頂部(てっぺん)の薄毛」と「前頭部(生え際)の薄毛」への効果がそれぞれ評価されており、各結果は以下の通りです。
・頭頂部の薄毛…98%の人が進行なし
・前頭部の薄毛…97%の人が進行なし
これらの結果から、頭頂部・前頭部ともにほとんどの方に効果がある薬だとわかります(詳細は次の記事を参照)。
プロペシアは1ヶ月分の相場が7,000円-9,000円するお薬で決して安くはありませんので、効果が出たらお薬をやめようと考えている人もいるはずです。そこで、こちらの記事ではプロペシアの服用を中断しても問題が無いのかについてご紹介します。
プロペシアを中断すれば効果はストップする
早速ですが結論からお伝えすると、プロペシアは服用を中断するとその効果は失われます。そのため、今薬を服用して効果が出ているのであれば、薬を中断することはおすすめできません。
その状態を維持し続けたいのであれば、薬はきちんと飲むようにしてください。
では、どうしてプロペシアを服用を中断すると、症状が進行するのか?というと、その理由の1つがプロペシアは体に成分が残りにくい薬だからです。
プロペシアの有効成分のフィナステリドは、AGAの原因となる強力な男性ホルモン・ジヒドロテストステロンの産生を抑える成分ですが、血中での半減期はたったの4時間しかありません(1mg錠の場合)。
つまり、薬の血中濃度が最高値に達してから、4時間が経過すればその濃度は半分になってしまうんですね。ですから、毎日に飲み続けないと効果が続かなわいわけです。
ただし、半減期が短いといいうことは体から成分が抜けやすいことを意味しますので、副作用が起こりづらい薬であるとも考えられます。この点はプロペシアの大きなメリットですね。
プロペシアはクリニックによって価格が違う
せっかくプロペシアを飲んで効果が出ていても、金銭的な事情から服用をやめるしかないという方もいるかと思います。その場合は今通院しているクリニックでの処方価格が、高額すぎないかを一度チェックしてみましょう。
プロペシアの処方には保険が適用されませんので、クリニックでその値段は自由に設定することができます。言い方は悪いですれば、ぼったくろうと思えば、いくらでもぼったくれてしまうんですね。
そのため、あなたが購入している値段が本当に相場に合ったものなのかを、必ず確認するようにしてください。ちなみにプロペシアの相場は前述したように1ヶ月分が7,000円-9,000円ほどです。
また、人気のAGAクリニックのプロペシアの値段については、次の記事でまとめて紹介していますので、どのクリニックで購入しようか悩まれている方はそちらの内容をご参考にしてみてください。
【参考】プロペシアの値段はどのくらいする?【各AGA病院で比較】
こちら(↑)をご覧いただければ分かる通り、AGAスキンクリニックのように薬の代金が初回4,200円という破格の料金で処方している医院もあります。
もっと費用を抑えたいなら服用ペースを減らすことを相談してみる
さらにもっとプロペシアにかかる費用を抑えたいのであれば、服用ペースを減らすことを医師に相談しみてるのも良いでしょう。
通常プロペシアは1日1回1錠を飲み続けなくてはいけません。しかし、すでに薄毛改善の効果が出ており、あとはそれを維持したいという方の場合、服用期間を2日1回にする方法などもあります。それならかかる費用も半額で済みますからね。
ただし、服用ペースを減らしても効果が維持できるかについては、治療経験が豊富な医師の判断をあおぐべきです。自分でもう大丈夫だろうと勝手に判断して、薄毛が進行しては元も子もありませんので、必ず通院中のAGAクリニックの医師に相談をした上で実施するようにしてください。
また、今はまだAGAクリニックに通院しておらず、どの病院へ通うかを悩んでいる場合、次の記事でAGAクリニックの選び方を解説していますので、そちらの内容が参考になります。
■本記事のまとめ
プロペシアの服用を中断すると、その効果を維持することはできません。残念ながら服用をストップすると、薄毛は再び進行します。
なお、プロペシアの価格は病院によって異なりますので、続ける上で値段がネックとなっているなら、リーズナブルに処方をしてくれるクリニックで転院することを視野に入れれば良いでしょう。