薄毛治療薬のプロペシアの副作用と聞けば、たいていの方はEDや性欲減退を想像されるかと思います。実際に臨床試験でそれらの症状が出た方は1%台と非常に少ないのですが、男性にとっては気になることなので注目がされがちです。
ですが、最近になってそれ以外にも気になる副作用が報告されています。それは胸(乳房)が女性用に膨らむという症状です。
男性の厚い胸板を好きな女性は多くても、おっぱいのように膨らんだ男性の胸が好きな女性はまぁいないでしょうから、そんな症状は出て欲しくはありませんよね。
なお、胸が女性化する副作用について、当サイトで調査したところその症状が報告があるのは、個人輸入で海外製のプロペシアのジェネリック医薬品を購入している愛用者さん達のようです。
胸の女性化の副作用についての週刊アサヒ芸能の記事
プロペシアの海外製ジェネリックを服用することでの女性化の記事については、週刊アサヒ芸能(2015年7/2号)で特集記事が組まれており、そこでは胸は女性のように大きくなったという41歳の男性がインタビューに答えています。
彼は個人輸入でインド製のプロぺシアジェネリック(商品名は公開されていません)を購入して2年間飲み続けており、薄毛については1年間で毛がしっかりと立つくらいに薄毛は改善したそうです。
ただ、その副作用で胸が大きくなったせいで、「胸が目立つような薄着のファッションをすることができない」と悩まれていました。
たしかに、あれだけ胸が大きくなてしまうとジャストサイズのTシャツを着るだけでもで、胸のふくらみが目立ってしまいます。
プロペシアに胸が膨らむ副作用はあるの?
では、本当にプロペシアには胸が膨らむ副作用があるのか?についてですが、国内で処方されているプロペシアについては、決められた量を飲むのであればまず問題はありません。
プロペシアが国内で処方開始されてから約10年が経ちますが、クリニックへ通院している患者さんからそのような副作用が出たという話は聞いたことがありませんので。
ただし、プロペシアの有効成分をフィナステリドを大量に摂取した場合には、副作用として乳房の肥大化が報告されています※。
※ フィナステリドは海外では前立腺肥大の薬として使用されていますので、そのときの事例です。
ですので、大量フィナステリドに摂取してしまうと、先ほど男性のように乳房が肥大化する可能性はゼロではありません。
おそらく、彼が使用していた海外製の医薬品でのフィナステリド配合量に問題があったため、このような副作用が起きたことが考えられます。
個人輸入でプロペシアやジェネリックを購入するのはあまりにもリスクが高い
個人輸入で薬を購入した場合、残念ながらその薬が正規品である保証はありません。個人輸入代行業者の中には、「うちは薬の成分検査はしているので大丈夫!」と言っているところもあるようですが、それは抜き取り検査であり全数検査では無いはずです。
つまり、検査をした製品は本物であっても、それ以降に販売する製品は偽物だって可能性はいくらでもあります。
有効成分が入っていない偽薬なら問題が起こる可能性は少ないですが、今回のケースのように配合量が多すぎる偽薬だった場合には、健康上大きな問題です。
たしかに個人輸入を活用すれば海外製品を安く購入できるかもしれませんが、それ以上に危険も大きいですし、何が起こってもあなたの自己責任です。そんなリスクの高い方法では治療をするべきではありませんので、個人輸入での薬の購入にはくれぐれも注意をしてください。
なお、国内の製造された正規品のプロペシアであっても、賢くクリニックを選べば1ヶ月分を5千円以下で購入することも可能です。各クリニックの詳しい値段については、次の記事で紹介していますので、そちらの内容をぜひご覧になってみてください。
【参考】プロペシアの価格はどのくらい?【各AGA病院で比較】
■本記事のまとめ
フィナステリド(プロペシアの有効成分)を大量に摂取すると、胸が肥大化する可能性はゼロではありません。通常のプロぺシアの使量であれば、影響はほとんど無いと考えられています。
ただし、個人輸入で医薬品を購入してもし偽物だった場合には、大量のフィナステリドが配合されており、そのような副作用が起こることも考えられるので利用はしないようにしましょう。