男性ホルモンは皮脂腺の働きを活発にする@抜け毛の原因

男性ホルモンと皮脂

育毛シャンプーのテレビコマーシャルの影響もあってか、抜け毛は皮脂のせいで起こると考えている方は意外と多いです。しかし、適量の皮脂であれば薄毛の原因になることはありません。

次の記事でも紹介したように、皮脂にはは「頭皮の角質層の保湿」や「外出時の紫外線からの保護」の働きがあるため、薄毛対策を考えるのであれば、適量な皮脂があることはとても重要です。
適量の皮脂は頭皮の正常化に必要@正しい薄毛対策

しかし、それはあくまでも適量であった場合です。あまりにも皮脂の量が多すぎて、それを放置すると、頭皮に炎症や湿疹を起こし、脂漏性脱毛症という抜け毛を起こす原因となります。

そして、皮脂の量を増やす1つの要因となっているのが、私たちの血中にある男性ホルモン・テストステロンです。

男性ホルモンはヒゲやすね毛などの体毛を濃くしたり、精力増進や筋肉量増加の関連はあっても、皮脂とは何も関係ないのでは?と思われる方もいるかもしれません。しかし、それらは密接に関係しています。

男性ホルモンは毛根の皮脂腺を刺激する

すね毛

実は男性ホルモンには、私達の頭髪の毛根にある皮脂腺を刺激するという働きがあります。そして、刺激を受けた皮脂腺は皮脂の分泌量が多くなる傾向があるんですね。

つまり、男性ホルモンの分泌量が多い人ほど、皮脂も分泌しやすくなるという傾向にあります。

ですが、皮脂の分泌量が増えたからと言って何も焦ることはありません。皮脂は毎日丁寧にシャンプーをしてあげれば、落とすことができす。それに、たとえ皮脂と落としたしても、4時間も経過すればまた適量が分泌されますからね。

ナース

ですので、皮脂の分泌量が多くて悩んでいる方は、頭皮に優しい刺激の穏やかなアミノ酸シャンプーを使用して、1日1回は頭を洗って、頭皮環境を清潔にすることを心がけましょう※。

※ 推奨できるシャンプーについては、次の記事で紹介していますので、そちらの内容をご参考にしてください。
シャンプー選びが薄毛治療で大切な理由

また、男性ホルモン自体の増加が抜け毛に出る影響を心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、テストステロンそのものが抜け毛の原因になることは無いです。むしろ、毛を太くする作用があるくらいですからね。

ただし、テストステロンは毛根付近にある還元型酵素5αリダクターゼの影響を受けると、抜け毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)へと変性しますので、それが体内でできてしまうと、大量の抜け毛が起こってしまい、最終的には薄毛にもなりかねません。

しかし、今ではDHTによる抜け毛については、それほど恐れる必要がなくなりました。というのは、DHTの生成を抑制するための薬であるプロペシアやファイザー(プロペシアのジェネリック)がすでに販売されているからです。

なお、プロペシアはドラッグストアでの販売は許可されていませんので、入手するためには医師に処方をしてもらう必要があり、その値段はクリニックによって大きく異なります。

プロペシアの料金

各クリニックの中でも、リーズナブルな費用で入手できるクリニックは次の記事でも紹介していますので、AGA(男性型脱毛症)の原因となる抜け毛を抑えたい方は、そちらの内容をご参考にしてください。
プロペシアの値段の比較@各病院での料金の違い

それからAGAは進行性の症状のため、放置をすればするほど治療をするのが難しくなります。抜け毛の量が増えているなぁと感じたら、すぐにAGAクリニックで診察をしてもらうことをおすすめします。

■本記事のまとめ

男性ホルモンは皮脂腺を刺激するため、その量が多い人ほど、皮脂の量も多い傾向にあります。なお、大量の皮脂を長時間を放置すると、過酸化脂質となり頭皮の炎症・湿疹・抜け毛の原因となるため、1日1回は洗髪をして、頭皮を清潔を保つことを心がけてください。