AGA(男性型脱毛症)の治療薬として、薄毛治療の専門クリニックでも使われている薬の代表がプロペシアです。
また、薄毛改善と言えば、頭に塗るタイプの『花王・サクセス育毛トニック』や『アンファー・スカルプジェット』などの頭につけるタイプの育毛剤を想像する方が多いかもしれません。
しかし、プロペシアはそれらとは違い、飲む内服タイプのAGA治療薬です。そのため、登場したときのインパクトは相当強かったです。それに、薄毛に悩む多くの方が『本当に飲み薬なんかで、薄毛は改善されるの?』と感じていました。
ですが、プロペシアに配合される有効成分のフィナステリドは臨床試験においても、その効果はしっかりと確認されている成分です。
具体的な改善値をあげると、1年間の使用で58%、2年間で68%、3年間で78%も人の薄毛に対して、軽度改善以上の効果が出ています。つまり、継続使用をすれば約80%の方の薄毛が改善する薬です。
以上のように明確な結果も出ていますので、日本皮膚科学会が発行している男性型脱毛症ガイドラインにおいても、プロペシアに含まれるフィナステリドは、推奨度Aの治療方法として紹介されています。
なお、推奨度Aの評価を受けているのは、それ以外には外用薬(塗るタイプの育毛剤)のミノキシジルしかありません。こちらはリアップX5やロゲイン(アメリカ製の育毛剤)に含まれており、発毛剤として知名度の高い成分と言えます
ここまでお伝えした内容からも、プロペシアの育毛業界での高い評価と、投薬治療をする場合の第一候補として選ばれる理由が分かるはずです。
実際、クリニックでの投薬治療では、ほとんどのケースでプロペシアやその有効成分フィナステリドが配合された薬が処方されています。
ただし、プロペシアは錠剤の飲み薬であるため、毎日飲むことが必要となります。そのため、薬を飲むのをつい忘れてしまったり、症状が改善してきたら飲むペースを2日に1回や3日に1回に減らす人もいるようです。
では、プロペシアは毎日飲まなくてもAGA治療に効果があるのでしょうか?
臨床試験でプロペシアの効果を確認できたのは、毎日飲んだ場合です!
先ほどの問いについてですが、毎日飲まなくても効果が出るかどうかは実際のところは分かりません。というのは、そのような試験が行われていないからです。もしくは、行われていたけど、結果が悪かったので公表されなかったのかもしれません。
つまり、上述した約80%もの人が改善したという結果は、あくまでフィナステリド(プロペシアの有効成分)を毎日服用したケースでの結果です。
ですから、そのレベルの効果を期待するのであれば、間隔をあけるのではなく毎日忘れずに服用をするようにしましょう。
なお、プロペシアの添付文書においても用法・用量の欄の以下のような毎日飲むことが明記されています。
男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。
毎日薬を飲むことを面倒に感じる方や、節約のために飲む量を減らしたい方もいるかもしれませんが、量を減らして効果が出なくなってしまっては意味がありません。
せっかくプロペシアを活用するのでしたら、その効果を最大限に発揮するためにも用量・用法は守るようにしてくださいね。
それから、プロペシアは薬局での対面販売が禁止されている薬剤のため、手に入れるためには病院で処方してもらわなくてはいけません。
代表的なAGAクリニックのプロペシアの価格は、以下の記事で紹介していますので、よろしければそちらもご参考にしてください。
プロペシアの価格はどのくらいする?【各AGA病院で比較】
■本記事のまとめ
プロペシアの臨床試験で効果が確認されているのは、毎日服用してケースです。そのため、効果をきちんと得たいのであれば、面倒に感じても毎日服用することを心がけましょう。