前回の記事で抜け毛を引き起こすのは男性ホルモンDHTだけでなく、頭皮の皮脂が招く脂漏性皮膚炎も薄毛の原因になることをお伝えしました※。
※ 以下がその記事となります。脂漏性皮膚炎を予防するために大切なことも紹介していますので、興味のある方はご参照ください。
【参考】脂漏性皮膚炎を予防する方法@放置すると薄毛の原因になる
ただし、抜け毛の原因になるのは皮脂だけではありません。頭皮に発生する『フケ』も抜け毛の原因になるんですね。
そして、大量のフケが原因で起こる薄毛のことを『粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)』と呼びます。
また、粃糠性脱毛症には『脂漏タイプ』と『乾燥タイプ』の2種類の症状があります。そこで本記事では2つのタイプの粃糠性脱毛症の症状について詳しく解説します。
2種類の粃糠性脱毛症
1.脂漏タイプの粃糠性脱毛症
頭皮全体にサイズが大きくて脂質を多く含んだフケが大量に発生し、抜け毛が起こっている場合は、脂漏タイプの粃糠性脱毛症の可能性が高いです。
この脱毛症の特徴としては、頭皮が赤く炎症し熱を持っている、膿を持ったニキビが発生しているなどです。また、痒みの影響で頻繁に頭皮を強くかいている人だと、出血が起こっている可能性もあります。
いずれの場合も、頭皮環境は健康な状態と比べるとかなり悪化しているケースがほとんどです。
2.乾燥タイプの粃糠性脱毛症
頭皮全体に乾燥した細かいフケが大量に発生し、抜け毛が起こっている場合は、乾燥タイプの粃糠性脱毛症の可能性が高いです。
この症状の方の頭皮を見ると、角質を含んだ細かいフケが雪のように頭皮を覆っています。そして、フケの量が大量のため、頭皮から落ちて肩に付着することもよくあります。
乾燥タイプの方の場合、頭皮表面の角質層が痛んでいるため、外部刺激に対して守る力が弱く、雑菌が侵入しやすい状態になっています。
また、頭皮自身の状態が悪化して、毛髪を成長させる力を失っているため、髪は軟毛化して抜け毛となるスピードも速くなるので要注意です。
違和感を感じたら皮膚科に相談しよう
いずれも症状も放置をすると、さらに薄毛化は進行するので異変を感じたら、すぐに皮膚科へ相談してください。
症状に応じて内服薬や外用薬のステロイドなどを処方してくれます。
なお、先ほどもお伝えしたように粃糠性脱毛症の症状を放置すれば、頭皮状態が悪化して薄毛がさらに進行する危険があります。
ですから、病院を行くのを面倒だと思わずに手遅れになる前に受診しましょう。
AGAが原因の抜け毛の可能性も視野に入れよう
「皮膚科でもらったお薬を使って頭皮の症状は改善したけど、抜け毛の量が変わらない…」
そのようなケースでは、AGA(男性型脱毛症)も併発していたと考えるべきでしょう。
AGAに関してもフィナステリド、デュタスタリド、ミノキシジルなどの薬があるため、多くの場合は投薬治療で症状は改善します。
AGAクリニックの中には、無料で頭皮の状態チェックしてくれる無料カウンセリングを実施している病院もありますので、AGAが気になる方はまずは無料カウンセリングのみを受けてみてはいかがでしょう?
無料カウンセリングならお金は1円もかからないので、髪のプロに気軽に頭皮と毛髪の状態をチェックしてもらえます。
無料カウンセリングを実施しているAGAクリニックは次の記事でも紹介していますので、そちらの情報もご参考にしてください。
【参考】薄毛治療におすすめのAGA病院【カウンセリング無料】
※ こちら(↑)の記事でAGAクリニック選びで大切なポイントも解説しています。
■本記事のまとめ
頭皮に発生するフケが原因で起こる『粃糠性脱毛症』について、脂漏性タイプと乾燥タイプとを分けて症状を解説しました。
なお、いずれも脱毛症も放置すれば悪化する可能性があるため、異変を感じたらすぐに皮膚科に相談してください。