薄毛の原因となるのは、男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)や、両親から受け継いだ遺伝的要因だと考えている方が少なくありません。
しかし、薄毛が起こるメカニズムはそのように単純なものではありません。それら以外にも、大量の抜け毛を招き、薄毛を引き起こす原因は存在します。
そして、その要因の中でも特に注意して頂きたいのが、頭皮環境の悪化です。毛髪を植物で例えるなら、頭皮はそれが育つ土壌の部分です。土が悪ければ花や植物が育たないように、頭皮の状態が劣悪ならば、発毛・育毛を妨げる原因となります。
そのために、頭皮の状態を健康に維持しておくことが、毛髪が育つためには重要になるんですね。
そこで、以下では、頭皮の状態の危険信号と言われる3つの状態を紹介します。最近抜け毛が増えている方や、細くて短い抜け毛が多い方は、頭皮の状態がそれらに当てはまっていないかを、ぜひチェックしてみてください。
抜け毛・薄毛の原因となる4つの頭皮の危険信号
1.フケが大量に発生する
少量のフケが発生するのは、頭皮の新陳代謝(角質のターンオーバー)が正常に起こわれている証拠ですので、何も問題はありません。
しかし、その量が多すぎる場合には、ターンオーバー周期が乱れて、角質層に異常が起こっている可能性が高いです。
もし、髪が肩に大量にフケが付着している場合には、異常にフケが発生している可能性があるので注意してください。放置すれば、粃糠性(ひこう性)脱毛症にもなります。
なお、フケが発生する主な原因については、次の記事で解説していますので、あてはまるものがある場合には、すぐに改善された方が良いでしょう。
フケが大量発生する3つの原因@抜け毛を引き起こす
2.皮脂の量があきらかに多い
フケと同じく皮脂も適量であれば何も問題はありません。頭皮の保湿のために、皮脂はなくてはならないものですし、外部刺激から頭皮を保護する役割もありますからね。
ただし、それは適量であった場合に限った話です。皮脂はその量が増えすぎると、脂漏性湿疹の原因になり、頭皮にダメージを与えてしまうんですね。
皮脂が抜け毛・薄毛の原因になるって本当なの?
また、脂漏性湿疹は脂漏性脱毛症を引き起こすため、薄毛に原因にもなります。
なお、皮脂の影響を減らすためには、頭皮を清潔に保っておくことが重要となります。先ほどの記事でもシャンプーの重要性や、どんなシャンプーを選べば良いかを解説していますので、皮脂の量が気になっている方は、そちらの内容をご参考にしてください。
3.頭皮の色が赤みがかっている
健康な方の場合は、頭皮は少し青みがかった白色をしている場合が多いです。もし、その色が赤みがかかっていたり、ピンクっぽいを色をしている場合には要注意です。
その場合は炎症が起こっている可能性が高いので、放置をすれば毛髪が育ちにくいので、ヘアサイクルが乱れて抜け毛が起こる原因になります。
また、頭皮に赤みが無くても、頭皮が熱を持っていて、少し熱いと感じる状態であれば、炎症が起こっている可能性があるので、同じく抜け毛が起こりやすいです。
頭皮に異常を感じたら皮膚科やAGAクリニックへ行くこと
頭皮に異常を感じた際に、ご自身で頭皮ローションや化粧水などを付けてケアをしようと考える人がいますが、そのようなご自身で判断したケアは状況を悪化させる可能性が極めて高いです。
何より自分の頭皮は自分の目ではきちんと見ることはできません。ですから、少しでも異常を感じたら、頭皮の症状をきちんと診察してもらえる病院へいくようにしてください。
なお、何科に行けば良いかについてですが、頭皮は皮膚の一部ですから、皮膚科へ行くのが良いでしょう。皮膚科であれば、ご自宅のそばにある方も多いはずですから、今すぐにでも通院することが可能なはずです。
また、マイクロスコープ(頭皮の状態を見られる顕微鏡のようなもの)を使用して、頭皮だけでなく毛穴周辺の状態もチェックしてもらいたい方は、AGAクリニック(薄毛治療科)へ行かれることをおすすめします。
【最新版】薄毛治療におすすめのAGAクリニック
※ こちら(↑)で推奨できるAGAクリニックを紹介していますので、病院選びにはその内容が参考になるはずです。
ただし、AGAクリニックがお近くにないという場合や、すぐに予約は取れなかったという場合には、まずはお近くの皮膚科へ行くようにしてください。
頭皮の異常は放置していても勝手に改善させることは難しいですし、悪化すればするほど治療もするのも難しいですからね。
■本記事のまとめ
抜け毛・薄毛の原因となる頭皮の3つの症状「フケ」、「皮脂」、「赤み」についてご紹介しました。
もし、あてはまる症状が起こっている場合には、放っておくと抜け毛が起こる可能性が高いので、すぐにお近くの皮膚科やAGAクリニックで診察を受けるようにしてください。