「帽子やヘルメットを普段からよく被っている人は、頭が蒸れるから禿げになりやすい」。そのようなお話を耳にしたことがある方はかなり多いかと思います。
そして、そのようなお話を信じている方は、プロ野球中継やスポーツニュースなどで、頭頂部や前頭部が薄くなっているプロ野球選手を見ると、「ほら、やっぱり帽子をかぶっているから、薄毛になっているんだよ!」と自信満々におっしゃいます。
ですが、それは本当のことなのでしょうか?実際にプロ野球全選手をリサーチしていたわけではありませんが、選手の中でも薄毛が進行している方はほんの人握りです。
「現役のプロ野球選手で薄毛が進行している方を、5名を挙げてください」と言われても、パッと名前を出せる方は少ないはずです。
それに、先発メンバーの9人がいた場合、その中で薄毛が進行しているように感じるのは、1人いるかいないかのレベルです。つまり、確率的に言えば約11%(9人中1人)くらい低いものとなります。
一方、日本人の平均の薄毛率がどのくらいなのかを考えていきましょう。日本人の成人男性の人口が約5,000万人であり、その内の約1,300万人が薄毛で悩んでいるとされています。
ですので、日本人の成人男性で薄毛で悩んでいる人の確率は26%となります。これは上記で推測した、プロ野球選手の薄毛割合よりも、倍以上も高い数値です。
以上のことから、必ずしもずっと帽子を被っているからと言って、禿げるとは限らないということが、お分かり頂けたかと思います。
イチロー選手なんて、18歳でオリックスへ入団して、40歳を超えてもメジャーリーガーとして、20年以上もプロ野球選手として活躍していますが、薄毛は全然進行していませんよね?
ですから、工事現場、工場勤務、あるいは引越し作業員などのお仕事をしていて、常に帽子やヘルメットを被っている方も、必ずしも薄毛になる訳ではありません。そのことをあまり心配しすぎることがないようにしてくださいね。
【注意!】長時間に渡り帽子・ヘルメットをかぶり続けるのは薄毛の危険
ただし、注意をして頂きたいのは、長時間に渡り帽子やヘルメットを被り続けることです。例えば、勤務時間中にずっと帽子を被るようなことは絶対にさけなくてはいけません
というのは、長時間帽子をかぶっていると、頭皮が汗で蒸されたような状態になるため、雑菌が繁殖する原因になるからです。
頭皮に雑菌を放置すれば、頭皮環境の悪化につながるだけでなく、最悪の場合は炎症や湿疹を誘発し、それが大量の抜け毛を引き起こすことになりかないからです。
また、雑菌が毛根にダメージを与えてしまった場合には、抜け毛増えるだけでなく、発毛そのものが難しい状況になってします。そのため、長時間ずっと帽子をかぶり続けることは、くれぐれも注意するようにしましょう。
なお、長時間帽子を被らなくはいけない方におすすめの対策としては次の2点を守ることです。
■帽子を被る方におすすめの抜け毛対策
- 休憩時間には帽子・ヘルメットを脱ぐ
- 頭皮の汗はこまめに拭く
そして、家に帰ってからは頭皮への刺激がおだやかなシャンプー(アミノ酸系の洗浄剤を使用したもの)を使い、しっかりと汗とホコリを洗い流すことを忘れないようにしましょう。
おすすめできるシャンプー剤については、次の記事でも解説していますので、どんな製品を使えば良いか分からないという方はそちらの内容が参考になるかと思います。
シャンプーは発毛に直接関係ないけど、薄毛治療で重要な理由
※ こちら(↑)の記事を読んでいただければ、市販で人気の花王メリットのようなシャンプーが薄毛の方におすすめできない理由を分かっていただけるはずです。
それから、すでに薄毛が進行しており、それをどうにかしてストップさせたいという方は、すぐにAGAクリニック(薄毛治療の専門病院)で頭皮を診察してもらうことをおすすめします。
もし、AGAが進行していた場合は、どれだけシャンプーに気を使おうが薄毛は改善しませんからね。その場合は、フィナステリドのような男性型脱毛症の治療薬を活用して、早急に治療をするべきです。
薄毛の治療はスタートが遅くなればなるほど、治療をするのが難しくなりますし、回復までの時間もかかりますからね。
なお、各地域でおすすめできるクリニックは以下からご確認いただくことが可能です。
■北海道地区
【札幌】AGA・薄毛治療におすすめのクリニック・病院8選
■大阪・近畿地区
【大阪・梅田】AGA・薄毛治療におすすめのクリニック9選
■福岡・九州地区
【福岡天神・博多】AGA・薄毛治療のおすすめクリニック10選
■東京・関東地区(上記以外の地域)
【2015年版】薄毛治療におすすめのAGA病院ランキング
■本記事のまとめ
仕事で帽子やヘルメットをかぶっているからと言って、薄毛・禿げになるわけではありません。大切なのはケアの内容です。
もし、普段から帽子を被る機会が多い方は、休憩時間には帽子を抜ぐこと、こまめに頭皮に付着した汗をぬぐうことを心がけて生活を送るようにしてください。