薄毛に効果アリ話題！『いわし缶レシピ』を読んだ感想・口コミ

今薄毛対策に効果があると世間で話題になっている食材が『いわし缶（イワシの缶詰）』。

人気テレビ番組『名医のTHE太鼓判』でも薄毛治療への効果が期待できると紹介され、頭頂部ハゲで悩んでいたお笑い芸人・我が家の坪倉さんもいわし缶を2ヶ月半食べ続けることで、その症状が改善されました（詳しく次の記事を参照）。
参考記事イワシ缶で坪倉の薄毛が治った！【名医のTHE太鼓判】

ちなみに番組の放送日以降、いわし缶が人気になりすぎてスーパーやコンビニでは売り切れる店舗が続出しています。

特に坪倉さんが食べていたマルハニチロのイワシ缶の水煮『月花』はすごい人気で、メーカー希望小売価格が250円なのに、プレミアム価格690円で販売する業者も出ています。さすがに2倍以上の価格で売るのはどうかと思いますが…。

そして番組内で紹介された参考書籍が『やせる！健康になる！いわし缶のレシピ』。

■『やせる！健康になる！いわし缶のレシピ』の基本情報

著者は医師の工藤孝文先生。同番組でもいわし缶詰の発毛効果を解説するために出演されていました。

気になっている方も多いであろう本書を、毛髪診断士の私が購入して読みましたので、今回の記事では本書のポイントや感想を紹介します。書籍の内容が気になっている方や、口コミを知りたい方はぜひご覧ください。

さば缶よりもいわし缶の方がEPAの含有量が多い

そもそもなぜいわし缶が薄毛・若ハゲ対策にこれだけ注目されているのか、疑問に感じている方も多いでしょう。「同じ青魚の缶詰なら別にサバでもいいんじゃないの？」と思う方がいて当然です。

これには明確な理由があり、いわし缶の方がさば缶よりも含まれる『EPA』の量が多いからです。

EPAはオメガ3系脂肪酸（通称：オメガ3）であり、人間の体ではつくることのできない必須脂肪酸のひとつ。このEPAには血管をしなやかに開く働きがあり、そのおかげでEPAを摂取すれば血液サラサラにつながります。

血行がよくなれば栄養素が毛根まで届きやすくなり、発毛・育毛への効果も期待できる。そのためEPAが髪に良いとされているんですね。

ちなみにいわし缶（水煮）とさば缶（水煮）とで缶詰の可食部100gあたりのEPAの量を比較すると、次のようになりました。

■EPAの量の比較

約1.3倍もいわし缶の方がEPAを多く含んでいることがわかります。また生のイワシを食べるよりも、缶詰で食べる方が骨も皮も食べられるのでそちらの方がEPAをより多く摂取することができますよ。

いわし缶にはEPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸の他に、『ビタミンE』『亜鉛』『ヒスチジン』『チロシン』『ビタミンB12』などが含まれています。

それらの栄養成分の中でも特に注目したいのが『メチオニン』。

メチオニンの私たちが体内で作ることができない必須アミノ酸の1つであり、髪の成長には欠かせません。

そもそも私たちの髪はケラチンというタンパク質からできていますが、このケラチンこそがアミノ酸が結合してできたものであり、その内の1つがいわし缶に含まれるメチオニンですので髪にとって重要な成分であることが分かっていただけるはずです。

そのためメチオニンが不足すると、薄毛や抜け毛を原因になります。

またいわし缶にはメチオニンの他に、抜け毛抑制への効果を期待できる亜鉛も豊富に含まれているんですよ。

いわし缶が薄毛・育毛に良いのはわかったけど、さすがに毎日食べ続けるのは飽きそう…。そんな声が聞こえてきそうですね笑

しかしこちらの書籍にはいわし缶のレシピが60種類以上も掲載されています。その内訳は次の通り。

■本書に掲載されているレシピ

しかもレシピに使用するいわし缶は水煮だけではありません。煮付け缶、みそ煮缶、トマト煮缶、オイルサーディン缶、かば焼き缶、レモンスープ缶など様々なタイプを使用しています。

そのため味のレパートリーも豊富で飽きることなく楽しめるはずです。

またレシピ自体はそのほとんどが3ステップで収まる簡単な内容ですので、料理が苦手な方も簡単に取り組めます。そもそも缶詰を使う段階で下調理と味付けがほぼ済んでいますからね。

注意していただきたいのが、本書はあくまでいわし缶のレシピ紹介がメインであるという点。そのためいわし缶が薄毛・若禿げ・育毛に効果があったというエビデンスはほぼ掲載されていません。

ですので実際にいわし缶を食べて髪が生えた人の体験談を知りたい、いわし缶と発毛との関係が知れる文献を探してるという方にはおすすめできません。

あくまでもいわし缶のレシピ本だと理解してご購入の検討をお願いします。

『名医のTHE太鼓判』で人気に火がついたいわし缶のレシピ本『やせる！健康になる！いわし缶レシピ』を紹介しました。

本文中でお伝えしたように、あくまでも本書はレシピ本でも、薄毛対策についての記述は少なめですので、その点はご注意ください。

ちなみいわし缶を使って加熱調理する際には、一緒に『梅干し』を入れるのがおすすめです。

梅干しを加熱したときに発生する『ムメフラール』にも血液サラサラ効果があるので、いわし缶のEPAとの相乗効果を期待できます。梅干しでいわしの生臭さも消えるので、味・栄養の両面から見て相性の良い食材です！