医療の分野においても薄毛治療の研究・開発が盛んに行われるようになったおかげで、効果を期待できる治療方法が今では開発されています。
今から10年以上前は「遺伝が原因のハゲは絶対に治らない」、「毛生え薬が発明されたらノーベル賞だよ」なんてことが普通に話されていましたので、ここ最近のAGA治療の進展は薄毛に悩む方にとってはすごい成果です。実際、薄毛治療のための薬はすでに商品化されており、多くの方が使用していますからね。
そして、その治療薬の中でもAGAクリニックでの投薬治療の中心となっているのが、『ミノキシジル』と『フィナステリド』と呼ばれる2つの成分です。なお、それらの成分が配合されている薬を挙げると以下のような製品になります。
■各成分が配合されたAGA治療薬
- ミノキシジル…リアップX5、ロゲイン、ポラリスNRシリーズなど
- フィナステリド…プロペシア、フィンペシア、エフペシアなど
では、ミノキシジルとフィナステリドの2つの成分が配合された育毛剤や内服薬は、併用した方がより高い効果を期待できるのでしょうか?
本格的に薄毛治療に取り組む方には、その点についてはぜひ知っておいて頂きたいので、以下で詳しく解説します。
ミノキシジルとフィナステリドは併用がおすすめ
先ほどの問いに対する回答について、間違いなく2つを併用するのがおすすめです。実際、ほとんどのAGAクリニックではそれらが配合されている外用薬と内服薬を治療で使用しています。
では、どうして2つを併用するべきなのかというと、髪に対してのそれぞれの働きが違うからです。
リアップX5やロゲインに配合されている『ミノキシジル』は、頭皮の毛細血管の血流をアップさせて、発毛を促すための薬です。
一方、プロペシアやエフペシアに配合される『フィナステリド』は、髪が抜ける原因となる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することで、抜け毛を減らす働きをする薬になります。
つまり、ミノキシジルは発毛促進、フィナステリドは抜け毛予防が薬の使用目的です。ですから、2つを併用した方が発毛した髪を抜けずにしっかりと育てることにつながりますので、髪にとっても良いと言えます。
もちろん、併用することの相乗効果で副作用が出るなんてことは、これまでに確認されていませんので、一緒に活用することに問題はありません。
以上のような理由から、AGA対策に本気で取り組むのであれば併用をして治療をするのがおすすめです。どちらの薬も男性型脱毛症診療ガイドラインでは推奨度Aの最高評価を獲得していますので、きちんと効果の期待できる薬です。なお、それぞれが配合された薬はAGAクリニックで処方をしてもらうことができます。
■本日のまとめ
ミノキシジルとフィナステリドは働きが違う薬です。ミノキシジルは発毛促進、フィナステリドは抜け毛予防が目的。そのため、投薬によるAGA治療にはそれらを併用することをおすすめします。