発毛促進成分のミノキシジルが配合されているため、薄毛で悩む人から大きな支持を受けている育毛剤に大正製薬の『リアップシリーズ』があります。
ミノキシジルはアメリカのアップジョン社(現在のファイザー製薬)が開発した外用タイプの薄毛治療薬です。この薬の働きは、血管を拡張することで血の流れを良くして、アデノシンを多く分泌させ、成長因子VEGFやKGFの生成を促す点にあります。
このVEGFやKGFが発毛のためには非常に重要な要素となっているんですね。ミノキシジルを活用すれば、その産生がサポートされるため、効果が出ている方も多いわけです。
そして、そのミノキシジルが配合されている育毛剤が、冒頭で紹介した大正製薬のリアップシリーズです。なお、リアップと名前の付く商品は、医薬品の育毛剤だけでなく、医薬部外品、シャンプー、ヘアトニックなど多く販売されています。しかし、ミノキシジルが配合されているのは、下記の3製品だけですので、その点は注意してください。
■ミノキシジルは配合されたリアップと名前の付く商品
リアップX5、リアップジェット、リアップリジェンヌ
ミノキシジル育毛剤ならリアップX5が最も効果があるの?
なお、日本国内ではミノキシジルが配合されている製品は、今のところリアップしか市販されていません。それに下記の記事でも紹介したように、ジェネリックも販売されていないので、市販品で薄毛治療をするなら上記3製品のいずれかを選ぶことになると思います。
リアップX5(ミノキシジル)のジェネリック医薬品はどれ?
ただし、そのように実績のある製品であっても、正しい使い方をしなければ効果を期待することができません。
例えば、お風呂上りの濡れた髪の状態でリアップを頭皮に付けても効果が得られるのでしょうか?
ほとんどの方がお風呂上りに育毛剤を付けるため、これは知っておいて欲しい内容です。以下で、この点について詳しく解説させて頂きます。
リアップは乾いた頭皮に付けた方が良い
先ほどの質問についての回答ですが、リアップは頭皮や髪が乾いた状態で使用しなくてはいけません。その理由は、頭皮が濡れた状態が使用すると、有効成分のミノキシジルが浸透せずに、水分と一緒に流れ落ちてしまう可能性があるからです。
それでは、せっかく良い育毛剤を活用しても意味がありません。また、流れ落ちたときに目に入る危険性もありますので、必ず髪と頭皮はドライヤーで乾かしてから使用するようにしましょう。
それに、シャンプー後にしっかりと乾燥させないことは、雑菌の繁殖につながるため髪にとっては良い習慣ではありません。リアップの効果をしっかり得るためと、頭皮環境を正常に保つためにも、お風呂上りは髪をしっかりと乾かすようにしましょう。
■本記事のまとめ
濡れた頭皮・髪にリアップを付けると、ミノキシジルが浸透する前に流れ落ちる可能性があります。使用する前には、頭皮をドライヤーで乾かすようにしてください。