薄毛・抜け毛は男性だけの悩みだったというのは、遠い昔の話です。今では女性の社会進出が進んだことで、ストレス過多や男性化(オス化)の影響で、30~40代で薄毛で悩む女性が非常に増えています。また、中には20代という若い年齢であっても、薄毛で苦しんでいる方はいます。
その証拠に女性を対象として、ミノキシジル配合の発毛剤リアップリジェンヌが大正製薬から発売されて、薄毛に悩む女性に人気となっています。
では、このリアップリジェンヌは妊娠中に使用をしても大丈夫なのでしょうか?女性は妊娠をすると、ホルモンバランスが変化しますので、その影響で脱毛症状が起こる人は少なくありません。ですので、それを症状を緩和するためにリアップリジェンヌの使用を検討している人もいらっしゃるでしょう。
そこで、以下では妊娠中にリアップリジェンヌの使用の可否について、その理由も含めて解説します。妊婦さんでリアップリジェンヌやその他のミノキシジル育毛剤の使用を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
妊婦・妊娠中の人はリアップリジェンヌを使用できません
結論からお伝えすると、妊娠中にリアップリジェンヌを使用することはできません。その理由は、安全性について十分に確認することができていないからです。
妊婦さんがミノキシジル(リアップリジェンヌの有効成分)を頭皮に塗って、胎児に悪影響を与えたという臨床試験の結果を私は知りませんし、そのような論文も読んだことがありませんので、おそらく危険性は少ないようにも思えます。
ただし、人の命に関わることですので、販売元の大正製薬としても、安易に妊婦さんも使って大丈夫と言えないというのが本音かもしれません※。
リアップと同じく知名度の高い薄毛治療薬にプロペシア(フィナステリド)がありますが、こちらは胎児が男の子だった場合、男性器の成長に阻害する可能性があるので、絶対に使用してはいけません。
皮膚から摂取する可能性があるので、女性はプロペシアに触れることも厳禁です。
また、母乳にもミノキシジルは移行するため、出産後も授乳中の人はリアップリジェンヌを使用することはできないです。
なお、これはリアップリジェンヌだけでなく、ミノキシジルが配合されている『リアップジェット』、『リアップX5プラス』、『ロゲイン(海外製品)』、『カークランド(海外製品)』も同じく使えません。
実際、リアップリジェンヌの取り扱い説明書の「次の人は使用しないでください」の項目にも、『妊婦または妊娠していると思われる人、並びに授乳中の人』という記載がしっかりとされています(下記画像)。
FAGAクリニックでも妊娠中の薄毛治療を受け付けていないところが多い
では、女性の薄毛治療を専門としたFAGAクリニックの場合はどうなのでしょう?これについては、女性専門の薄毛治療病院である『東京ビューティークリニック』を例にして確認してみましょう。
次のサイトでは、東京ビューティークリニックで無料カウンセリングを受けた女性の体験談を読むことができますが、その女性がクリニックから受け取ったメールに次のような記載があります。
※妊娠・授乳中の治療はご遠慮いただいております。
FAGAクリニックでも女性の薄毛治療にはミノキシジルを使用するため、妊娠中のどうしても難しくなります。
もちろん、日本中のすべてのクリニックを調査したわけでは無いので、探せば治療を許可する病院もあるかもしれません。しかし、お腹の赤ちゃんのことを考えるのであれば、十分な安全性を確認できていない治療を受けるべきではないです
薄毛治療に関しては出産・授乳後にスタートするというのも1つの方法
では、妊娠中の薄毛の対策についてはどうすれば良いのでしょうか?
1つの方法としては、薄毛治療は出産後からスタートすると決めてしまうことです。それに女性の場合は出産をしてしばらくすると、ホルモンバランスが変化して、抜け毛が改善するケースも多いです。
抜け毛のことで悩み続けるストレスは、お腹の赤ちゃんにとっても決して良いことではありません。それなら悩み続けることはスパッとやめて、産後に落ち着いてからクリニックで薄毛治療をすると決めた方が私は良いと思います。よろしければ、1つの方法として参考にしてください。
なお、女性の薄毛治療については、次のサイト【フサジョ】で詳しく紹介しています。記事の内容は、実際にクリニックへ通院して体験談が中心ですので、将来的に病院で薄毛治療を受けることが考えている女性にとっては参考になる内容です。
■本記事のまとめ
妊婦の方や妊娠しているかもしれない人は、リアップリジェンヌをはじめミノキシジル系の育毛剤を使用することができません。
また、ミノキシジルは母乳にも移行するため、授乳乳の使用も控えるようにしてください。