アメリカのアップジョン社(現在のファイザー製薬)が開発した薄毛治療薬の発毛剤ミノキシジル。この薬は現在、アメリカ・ヨーロッパのみならず世界各地で使用されています。
日本国内では大正製薬が商品名リアップX5で販売している商品が、それに該当する製品です。なお、リアップシリーズには、他にもリアップジェット、フレッシュリアップなどの商品がありますが、ミノキシジルが5%配合されていている『リアップX5』のみです。
他の製品はミノキシジル配合量が少ない、あるいは全く配合されていない製品ですので、発毛目的で使おうとしている方は、商品選びには注意をしましょう。ミノキシジルが豊富に含まれているのは、リアップX5ですからね。
さて、そのミノキシジルについてですが、実際のところどのくらいどのくらい効果があるのか?気にっている方も大勢いるかと思います。これについては、大正製薬が行った臨床試験の結果が非常に分かりやすいです。
そのデータによると、半年間ミノキシジル5%の育毛剤(リアップX5)を継続使用したところ、91.7%の方に薄毛改善の効果が得られました(この点についての詳細は、下記の記事をご覧ください)。
ミノキシジルを4ヶ月続けて効果が出てないけど、続けるべき?
そして、それだけ高い効果を期待できる薬であるため、どんな禿げ・薄毛に効果があると信じている方も少なくありません。ですが、ミノキシジルが効果があるのは、あくまでもAGA(男性型脱毛症)の症状に対してです。
例えば、怪我をしてできた禿げや、外科手術の縫い跡が原因で生じたものは、いくらミノキシジルを塗っても発毛するのは難しでしょう。というのは、ミノキシジルの働きは、血行を促進して毛根細胞や毛乳頭を活性化させることになるのですが、ケガの原因の場合には、すでに毛乳頭が活動していない可能性が高いからです。
しかし、ミノキシジルでは効果が無いからと言って、ケガが原因で出来た禿げの治療方法が全く存在しないというわけではありません。例えば、ご自身の後頭部や側頭部にある髪を、部分的には移植する『自毛植毛』のような方法であれば、改善は可能です。
なお、自毛植毛の評判の高いクリニックとしては、『湘南美容外科クリニック』、『アイランドタワークリニック』、『紀尾井町クリニック』などが挙げられます。いずれもクリニックも無料カウンセリングを実施していますので、興味のある方はまずは相談をされてみることをおすすめします。
■本記事のまとめ
ケガや外科手術が原因でできた禿げを、ミノキシジルで改善することは難しい。それらを治療するためには、自毛植毛のような治療が必要となります。