育毛剤を使用してAGA治療を行う場合、ほとんどの薄毛治療クリニックでは『ミノキシジル』が使用されます。
ミノキシジルは医学的にも効果を確認されている薬ですし、また日本皮膚科学会が発行する【男性型診療ガイドライン】においても、外用療法※の第一選択薬として推奨度Aの評価を受けているため、その効果を疑う方はいないはずです。
ただし、ミノキシジルを使う上で次のことを疑問に感じる人もいるかと思います。
【多くの方が持つ不安】
ミノキシジルを使い続けると、頭皮や体に耐性ができてしまい、徐々に効果が無くなるのではないか?
ミノキシジルを使い続けても耐性はできない
結論からお伝えすると、ミノキシジルを頭皮に塗り続けると耐性ができて効かなくなるという臨床試験のデータはありません。そのため、耐性のお話を真実ではないと言えます(そのような医学論文は、私の知る限り発表されていないです)。
そもそも、ミノキシジルの効果というのは、頭皮に塗ったときの毛細血管の血行がよくなるものです。そして、その効果が継続するのは、数時間(およそ半日程度)になります。
そのため、ミノキシジルを活用して発毛をさせるためには、1日2回使うことによって頭皮のミノキシジル濃度を常に一定以上に保つことが重要になってくるわけです。
つまり、使い続けると効果が無くなるどころか、使い続けないと効果を得られない薬と言えます。
ですから、ミノキシジルが配合しているロゲインやリアップX5、カークランドを活用して薄毛治療に取り組む方は、毎日朝・晩に決められた量をきちんと使用するようことが重要なんですね。耐性なんて確認されていませんので、きちんと用法。容量を守って使用をしましょう。
なお、ミノキシジルを使い続けているけど、使い始めの頃と比べて薄毛が進行してきたという方は、耐性が出来たのではなく、別の抜け毛を誘発する要因が強く出てきた可能性が高いです。例えば、以下のような内容です。
■急な抜け毛増加として考えられる要因の例
- 男性ホルモンDHTの生成量の増加
- 食生活の悪化・運動不足によるドロドロ血液
- 睡眠不足による成長ホルモンの分泌不足
ただし、DHTが原因の抜け毛についてはフィナステリドが配合された薬で対策ができます。商品名を挙げると、プロペシアやエフペシアなどです。もし、ミノキシジルを使用している最中に抜け毛が増えた方は、それらの使用を検討することをお勧めします。
なお、フィナステリド配合の薬は薬局やドラッグストアでは販売しておらず、購入するためには医師の処方箋が必要です。薄毛治療を専門にしているAGAクリニックは以下で紹介していますので、よろしければそちらの内容もご参考にしてください。
【2015年版】薄毛治療におすすめのAGA病院ランキング
■本記事のまとめ
ミノキシジルの継続使用による耐性は確認されていません。もし、使用途中で薄毛が進行したのだとしたら別の原因があるので、その対策が必要となります。