個人輸入でプロペシアやロゲインを買うのは違法?

貨物船

現在、病院で薄毛治療を受ける方が増えていますが、その中でも多くの人が治療と選択しているのが、投薬による治療です。こちらは、自毛植毛の外科手術が必要が無いですし、育毛メソセラピーのように高額な費用もかかりません。自宅だけで簡単にケアができて、1ヶ月あたりの治療費も3万円程度です。

そして、その投薬治療で使われる薬が、フィナステリドやミノキシジルと呼ばれる治療薬です。

なお、フィナステリドと聞くとピンと来ないかもしれませんが、それぞれ商品名を挙げると以下のようになります。おそらく、ほとんどの方がリアップやプロペシアという名前を聞いたことがあるはずです。

■代表的なAGA治療薬の商品名

  • フィナステリド…商品名プロペシア
  • ミノキシジル…商品名ロゲイン(日本国内ではリアップX5)
ただし、ここで知っておいて欲しいのが薄毛の治療には、保険が適用されないということです。詳しくは以下の記事で紹介していますが、全て自費となります。
プロペシアやミノキシジルの処方に保険適用はされるの?

そのため、ミノキシジルとフィナステリドの両方の薬を活用する場合には、良心的なクリニックであっても冒頭で紹介したように毎月3万円程度の料金が必要となるわけです。

なお、このようなことをお伝えすると、『海外製の薬を個人輸入して使えば、かなり金額が節約できるのでは?』と考える方もいるかと思います。

たしかに、個人輸入代理店を利用すれば、海外製の薬を購入することは可能です。そして、その場合は国内製の製品よりも安いケースがほとんどです。例えば、クリニックでプロペシアを処方してもらう場合には、安いところでも7千円程度は必要ですが、アメリカ製なら6千円以下で購入可能です。

それに、個人で使用する分を購入する分には、法律上は問題ありません。もちろん、それを利益目的で転売することは、転売することは違法ですが…。

ただし、違法では無くても、個人輸入を利用する場合には絶対に知っておいて欲しいことがあります。それは、『必ずしも正規品を入手できるとは限らない』ということです。

残念ながら薄毛治療やED治療のための薬というのは、世界的に人気が高いため、偽物が製造されるケースが非常に多くあります。当たり前ですが、偽物を使っても改善の効果は期待できませんし、どんな成分が入っているか分かりませんので、健康面での被害も心配です。

実際、そのような背景があることから、厚生労働省も安易に個人輸入でプロペシアを買うことについては、公式サイトでも注意喚起しています。詳細は下記の記事をご覧ください。
個人輸入した海外製プロペシアと国内製とは効果や成分が違う?

それにプロペシアは少なからず男性ホルモンに影響を与える薬です。副作用の心配もあるため、使用をする際には必ず病院で処方をしてもらうようにしましょう。わずか、千円ちょっとを節約するために、安全面のリスクを背負うのでは割にありませんからね。

■本記事のまとめ

個人輸入でプロペシアやロゲインを買うこと自体は、違法ではありません。ただし、安全性の面で不安がありますので、使用を考えている方は、病院で処方をしてもらうべきです。