今から15~20年前までは、遺伝が原因の薄毛は改善が難しいと言われていました。ハゲ治療薬を開発した人はノーベル賞ものの発明なんて言われた時期もあるくらいですからね。
しかし、現在では男性型脱毛症(AGA)は、現在で病院で治療できる病気となってないます。そして薄毛治療の分野において、特にここ10年で進歩が目覚ましかったのが治療薬の研究・開発です。
例えば、多くのAGAクリニックで使用されているプロペシア(有効成分名:フィナステリド)のような薬では、臨床試験でも薄毛改善の効果もしっかりと確認されています。
では、そのように効果の高い薬のプロペシアですが、すでに薄毛が進行して頭皮が透けている人が飲んでも効果を期待できるものなのでしょうか?
地肌が透けるかどうかで、見た目の印象は大きくかわるため、この点が気になる方は男女関係なく多いはずです。以下では、その点について詳しく解説させて頂きます。
プロペシアの働きはあくまでも抜け毛の予防
プロペシアは知名度の高い薬なのですが、その効果・効能についてきちんと理解をしている方は実は少ないです。そもそも、この薬のことを毛生え薬と考えている方がほとんどですが、それは大きな間違いになります。
プロペシアに配合されている有効成分フィナステリドの働きは、脱毛の原因となる活性の強い男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することです。
もう少し詳しく解説するとDHTの生成するために必要な、5α-還元酵素Ⅱ型の働きを抑えることで、DHTの生成を減少させるように働きます。そのため、プロペシアは抜け毛を予防するために使うものなんですね。
ですので、この薬だけでは新しい髪を生やすことはできません。あなたが短期間で地肌の透けを解消したいのであれば、プロペシアと併用して発毛剤を使うべきです。具体的な薬剤名で言うと、ミノキシジルという成分になります。
ミノキシジルはリアップX5やロゲインと言った発毛剤に配合されている成分です。
つまり、プロペシアで抜け毛予防をしながら、ミノキシジルで発毛を促せば、地肌の透けに対してより良いアプローチが可能となるんですね。実際、多くのAGAクリニックではそれらの薬を併用して投薬治療を行っています。
2種類の薬を毎日使うことを面倒と感じる方もいるかもしれませんが、AGA治療のためには必要なことです。そのため、ぜひそれらを上手に活用して、症状の改善に取り組んでくださいね。
なお、ミノキシジルが配合されたリアップX5はドラッグストアや薬局で買うことができますが、プロペシアの購入にはAGAクリニックの医師の処方箋が必要となります。
ただし、ミノキシジルは頭皮湿疹や炎症の起こりやすい薬剤ですので、どちらの治療薬もAGAクリニックの医師に診察をしてもらいながら使用をすることをおすすめします。そうすれば、何かが起こった時にもすぐに相談ができますからね。
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■本記事のまとめ
プロペシアはあくまでも抜け毛を予防するための薬です。地肌の透けを短期間で解消したいなら、プロペシアと発毛剤ミノキシジルを併用するべきです。