AGA治療の中でも最近人気となっている『自毛植毛法』ですが、その治療の流れについては、詳しく知っている方は少ないのでは無いでしょうか?
自分が自毛植毛治療を受けたことを、友人・知人に伝える人はほとんどいませんので、その手術がどんな風に行われるのを知らない方が多いのも当然のことです。
「昨日、おれ自毛植毛手術受けてきたんだよ」なんて、話をする方はまずいませんからね。薄毛で悩んでいることも、それを病院で治療したことも、誰だって他人には黙っておきたいものです。
ただ、自毛植毛手術がどのような流れで行われるのか、治療を受ける前にはきちんと把握しておきたい方は多いはずです。そこで、以下では、手術当日の流れにを『FUT法※』を例にして、ついて詳しく解説します。
※ 毛包単位で移植を行うため、見た目が自然に仕上がることと、定着率が高い点から人気となっている手術方法です。FUT法の詳細は以下の記事をご覧ください。
自毛植毛FUT法の特徴@メリットとデメリット
FUT法の手術の流れ
1.カウンセリング
まずは、頭皮の状態を医師に確認してもらって、植毛範囲や髪の植え方について計画を立てます。いわゆるデザインニングと呼ばれる作業です。特に生え際部分のデザインは見た目の印象には重要ですので、綿密に話をするようにしてください。
手術日の前に行われるカウンセリングでも、疑問や不安点については、確認をしているかとは思いますが、もし聞き残していることがあれば、この場で必ず質問するようにしましょう。
2.ドナーの採取
カウンセリングが終われば、手術室へ移動です。そこで、移植するドナーをあなたの後頭部や側頭部から採取していきます。
まず、採取する部分の髪をバリカンで、長さ2、3mm程度に刈ります。刈る部分の面積は、だいたい幅1.5cm×長さ10~20cmです(採取するドナーの数により異なります)。
続いて、刈り取った部分を皮膚ごとメスで切り取っていきます。もちろん、切り取った部分は放置するわけではなく、その場で縫合をしていきます。なお、局部麻酔をしているため、痛みを感じることはほとんどありません。
3.ドナーの株分け
続いて、採取したドナーを植毛するために毛包単位に株分けする(切り分ける)作業が行われます。貴重なドナーを無駄にしないためには、正確さと素早さの両方が求められる重要な作業です。
ちなみに、この作業は実体顕微鏡(マンティス)という機器を使用して、4、5人体制で行われるのが一般的です。ドナーの株分け中は、あなたは特にやることがありませんので、読書やビデオを視聴して過ごすことになります。
4.植え付け作業
ドナーの株分けが完了したら、あとはそれを頭に植え付けていくことになります。植毛方法については、スリットで切り込みを入れて、植毛用の特殊なピンセットで株を植え込んでいくというやり方です。
FUT法において、植え付けは全て手作業で行われるため、医師の技量が問われる工程です。
以上で自毛植毛手術は完了です。手術後は今後の生活で注意することや、頭の洗い方、薬の飲み方などの指導を受けて終了です。基本的には入院の必要はなく、当日中に帰宅することができます。
■本記事のまとめ
自毛植毛の手術の流れをFUT法を例にして、解説させて頂きました。なお、細かい部分クリニックによって異なりますので、紹介した内容はあくまで参考事例としてお考えください。