単一植毛法の特徴@メリットとデメリットを詳しく解説

単一植毛

ミノキシジルやプロペシアなどの投薬治療をしても、効果を得られなかった場合、次の対策として『自毛植毛』を選択される方が多いです。

ただし、自毛植毛と言ってもその手術方法はさまざまにあります。例えば、『FUT法』や『FUE法』などは、多くのAGAクリニックで取り扱われている現在の主流となっている手法です。薄毛治療の先進国であるアメリカでも、それらいずれかの手法での植毛がほとんどです。

しかし、日本国内では今まで『単一植毛法』と呼ばれる手法が広く行われていました。では、その『単一植毛法』とはどのような手法なのでしょうか?そして、その手法が行われなくなってきた理由はどうしてなのでしょうか?

以下でそれらの点について、詳しく解説させて頂きます。

単一植毛法とは(メリットの紹介)

生え際

単一植毛法とは、日本と韓国でこれまで広く行われてきた植毛法です(1990年代以降に広まりました)。その大きな特徴は、『Choi式植毛針』という器具を使い施術を行う点にあります。

Choi式植毛針とは、筒状になっている器具なのですが、この内部に毛を1本ずつ採取して、その後は押し出すような形で植え込みを行うことが可能です。つまり、毛の採取と植え込みが1つの器具で完結するんですね。

また、基本的に植える毛は1本ずつのため、細かい植え付けができるため、見た目も自然に仕上がりやすくなります。

ここまで聞くと、使用する器具の種類も少なくて自然に仕上がるので、メリットの大きい手法に感じた方も多いのでは無いでしょうか?

ただし、単一植毛法はデメリットもある手法です。続いて、そのデメリットについて解説いします。

デメリット

デメリット

単一植毛にはいくつかのデメリットがありますが、その中でも特に知っておいて欲しいのが以下の内容です。

植え付け時のピストン圧が大きいため、毛根へのダメージが強くなる

単一植毛は植え付け時の強さは、植毛針によって決まりますが、このピストン圧が非常に強いんですね。そのため、毛根に大きなダメージが残るとされています。

その結果、発毛率が下がる可能性が危惧されているわけです。いくら髪を植えてもそれが生えてこないなら、植毛をする意味なんてありませんよね。そして、そのような可能性が高い手術はできるだけ避けるべきでしょう。

なお、冒頭で紹介したFUT法やFUE法であれば、植え込みはスリットを切って、1株ずつ手作業で植毛していくため、高い定着率を実現できています。ですので、ドナー(植える自分の毛)を1本でも無駄にしたくないなら、それらの手法を選ばれる方がおすすめです。

なお、FUT法やFUE法での手術が受けられるクリニックは、次の記事で紹介していますので、そちらをご参考にしてください。
自毛植毛FUT法のメリットとデメリット

自毛植毛手術FUE法のメリットとデメリット

■本記事のまとめ

単一植毛法は、日本や韓国で広く行われていた手法です。ただし、植毛針がピストン圧が強く毛根にダメージを与える可能性があるため、現在は強くおすすめできない手法になります。