AGAクリニックで行われる自毛植毛にいくつかの方法がありますが、現在多くの病院で採用されているのが、『FUT法』という手法です。
この植毛法では、毛を1本ずつ植えるのではなく、毛包単位(毛穴ごと植えるイメージ)で植毛するため、仕上がりが自然に見えやすい、植えた髪が定着しやすいなどのメリットがあります(詳しくは以下の記事をご覧ください)。
自毛植毛FUT法の特徴@メリットとデメリット
一方、FUT法のデメリットは手術にメスをするため、頭皮に傷跡が残る点です。FUT法ではドナー(植毛する髪)を採取する際に、毛だけを抜くのではなく、皮膚ごと切り取ります※。
※ 切り取るサイズは、採取するドナーの量にもよりますが、目安としては幅1センチ×長さ10~20センチ程度です。
当然ですが、切り取った箇所を放置しておく訳にはいきませんので、皮膚を縫い合わせることになります。このときの抜い傷が頭皮に残ってしまうんですね。
傷の幅はわずかのため、髪を伸ばせば隠すことはできますが、それでも完全に見えなくなるわけではありません。ですから、目立つが傷が嫌だという方には、決しておすすめできない手術方法です。
ただし、最近ではその傷跡への対策を考案されています。それが『トリコフィティック縫合法』と呼ばれる、縫合の最新技術です。
トリコフィティック縫合法なら傷がほとんど目立たない
トリコフィティック縫合法とは、傷跡をできる限り小さくしたい方の要望に応える形で開発された縫合法です。そのメリットは、縫合後にその部分から毛が生えてくるように見えるため、縫合部分がほとんど目立たなくなるという点にあります。
具体的な方法ですが、傷の下縁の表皮を1mm程度削り、そこに傷の上縁の表皮を重ねて縫い合わせていきます。この縫合ができれば、先ほどお伝えしたように、縫合部分から毛が生えてきますので、傷はかなりわかりにくくなるんですね。
ですが、トリコフィティック縫合法は技術レベルの高い施術ですので、できない医師も大勢います。そのため、FUT法での傷を目立たせない方は、事前のカウンセリングでトリコフィティック縫合での手術を受けられるかを確認するようにしましょう。
そのあなたの質問に対して、『うちの病院ではやっていません』と言われたら、クリニックを変えることを検討するべきです。手術後に後悔をしても、もうどうにもなりませんからね。
ちなみに、東京と大阪に治療院がある紀尾井町クリニックなら、トリコフィティック法による手術が可能です。今でしたら、無料カウンセリングを受けられますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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■本記事のまとめ
FUT法での傷跡をできるだけ目立たせたくないなら、トリコフィティック縫合法を活用するのがおすすめです。ただし、トリコフィティック縫合ができるクリニックは限られていますので、事前カウンセリングでその縫合をできるか、できないか確認するようにしましょう。