アメリカのファイザー製薬で開発されたミノキシジルのおかげで、AGA治療は格段に進歩しました(開発当時の社名はアップジョン社)。それまでに発売されていた多くの育毛剤とは違い、ミノキシジルは臨床試験でも効果を確認された薬です。
そのため、多くの薄毛に悩む人から支持され、急激なスピードで世界中で広まっていきました。日本でもミノキシジルは、大正製薬からリアップという商品名で販売されて、今でも売れ続けています。発毛目的と育毛剤を選ぶのなら、おすすめできる商品の1つと言えるでしょう。
ただし、どんな薬にも良い面もあれば、悪い面もあります。これはミノキシジルでも同じです。ミノキシジルの場合、良い面が発毛効果が確認されている点とすれば、悪い面は副作用を感じる人が多いところと言えます。
副作用の内容については、使用者の内で10人に1人くらいが、頭皮にかゆみ・赤み・炎症・などの副作用が出る点です。
当然ですが、そんな症状が起きては発毛させるどころか、抜け毛・薄毛を誘発する原因になりますので、継続して使用することはできません。
ですから、約10%の方はミノキシジルを使用して治療することが難しいんですね。では、頭皮に薬剤を注入する育毛メソセラピーなら治療を受けることは可能なのでしょうか?
注入する薬剤にミノキシジルが配合されていたら受けることはできない
育毛メソセラピーとは、次の記事で紹介したように、頭皮に発毛・育毛をサポートするための成分を直接注入するAGA治療方法になります。
では、ミノキシジルで副作用が出た人がこの治療を受けることができるかどうかについてですが、それは注入する薬剤に配合される成分次第です。
薬剤にミノキシジルが配合されていれば、副作用の可能性があるため、治療を受けることができません。一方で、ミノキシジルが配合されていなければ、使用することができる可能性が高いと言えます。
なお、育毛メソセラピーでは注入する成分を独自調合しているクリニックも多いため、ミノキシジルで副作用があったことを伝えれば、その成分を除いた上で薬剤を調合してくれるケースもあります。
例えば、湘南美容外科クリニック、銀座総合美容クリニックなどは薬剤を独自で調合しているクリニックです。
ですので、もしミノキシジルで副作用があって、リアップやロゲイン(アメリカ製の育毛剤)を使えないという方は、まずはそれらのクリニックで相談をしてみるのがおすすめです。
各クリニックの育毛メソセラピーの費用については、次の記事で紹介していますので、そちらもご参考にしてください。
【最新版】AGAクリニックの育毛メソセラピー費用の比較
また、育毛メソラピーと同じく、頭皮に薬剤を注入するHARG療法(ハーグ)では、そもそもミノキシジルを活用しませんので、それならば副作用の心配もほとんど無く、治療ができるはずですよ。HARG療法の費用は次の記事で紹介しています。
【2015年版】AGAクリニックのHARG治療の費用比較
■本記事のまとめ
育毛メソセラピーの治療を取り扱っているクリニックには、注入する成分で独自で配合しているところもあります。そのような病院なら、ミノキシジル無しでメソセラピー治療を行ってもらうことが可能です。また、HARG治療ならそもそもミノキシジルを使わないため、副作用の心配もほとんどなく治療ができます。