前回の記事で頭皮に付着した酸化皮脂が原因で起こる脂漏性皮膚炎で頭皮環境が悪化し、それが原因で起こる脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)と呼ばれる抜け毛で悩む人が少なくないということをお伝えさせていただきました※1。
そして、その脂漏性皮膚炎の解消のために開発され、ネット通販を中心として人気となっているのがスカルプシャンプーの『カダソン(KADASON)』です。
※1 脂漏性皮膚炎の原因と、その対策用に開発されたシャンプーKADASONの成分解析について、次の記事で詳しく紹介しています。
【参考】脂漏性皮膚炎の対策に開発されたKADASONシャンプーの成分を評価
こちらのシャンプーは、薬局やドラッグストアで販売されている一般的なシャンプーと違い、脂漏性皮膚炎の原因となるマラセチア真菌を殺菌するための『サリチル酸』や、頭皮のかゆみを抑えるための『グリチルリチン酸2K』などが配合されています。
また、洗浄剤にも強くことだわっており、洗浄力が高く頭皮への刺激が強いラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naなどの硫酸系の洗浄成分は含まれておらず、ココイルグリシンKのようなアミノ酸系の肌に優しい洗浄剤を使用しています。
ただし、いくら成分が良いシャンプーと言っても、正しい使い方をしなければ期待できる効果を得ることができません。
そこで、今回の記事ではメーカーが発表している情報を元に、カダソンシャンプーの正しい使い方をご紹介します。カダソンの購入を検討している方や、現在カダソン使用中という方はぜひ参考にしてください。
カダソンシャンプーの正しい使用手順
1.お湯のみで洗う
シャンプーを付ける前に、髪に付着しているホコリ・フケ・整髪料などをお湯だけで洗い流します。
この段階ではシャンプーを使う必要はありません。
2.シャンプーを泡立てる
髪を流したら、シャンプーを適量手に取って泡立てましょう。
なお、皮膚科でニゾラールを処方されている場合には、シャンプーに混ぜて使用しても大丈夫です(カダソン販売メーカーが推奨している方法)。
3.優しく頭皮を洗う
シャンプーが泡立ってきたら、頭皮を優しく洗ってください。
このときのポイントは、爪を立てずに指先の腹の部分を使って、マッサージするように洗うことです。
頭皮に痒みがある場合も、絶対に爪を立てることはしないでください。爪を立てたゴシゴシ洗いは頭皮を傷つける原因になりますからね。
4.洗い流す前に2、3分放置する
頭皮を洗った後はすぐにシャンプーを流したくなると思いますが、その気持ちをぐっと抑えてそのまま2‐3分放置します。
この放置している間に、シャンプーに配合された抗炎症成分『グリチルリチン酸2K』や抗菌成分『サリチル酸』などの成分が患部の炎症を鎮静させ、痒さの原因を殺菌してくれます。
5.新い流した後はしっかりと乾かす
シャンプーを洗い流した後はタオルで水分をふき取り、ドライヤーを使ってしっかりと乾燥させましょう。
男性の中にはドライヤーを使わずに、タオルドライだけで済ませているかと思いますが、自然乾燥は頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみの原因になるので、ドライヤーを使ってしっかりと乾燥させることが大切です。
以上がカダソンの正しい洗い方になります。
なお、次の公式サイトからカダソンを購入すると、シャンプーの正しい使い方がパンフレットが商品と一緒に届きます。
※ こちら(↑)公式サイトなら送料無料や1本無料のお得なセットも注文することができます。
カダソンが肌に合わない場合には使用を中断すること!
今回の記事で紹介したカダソンシャンプーは、脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)の症状を改善するために開発された商品ですが、人によって合う・合わないは当然あります。
ですので、もしカダソンシャンプーを使って症状が悪化した場合には、すみやかに使用を中断して皮膚科の医師に相談するようにしてください。
■本記事のまとめ
カダソンシャンプーの効果を得るための正しい使用方法について紹介しました。
使い方のポイントは、洗浄後はすぐに洗い流さないで2-3分放置をすることです。その間に炎症を抑える成分が患部に働きかけるので、すぐにシャワーで流したい気持ちは少しだけ抑えましょう。