2016年5月23日にベルサール東京日本橋で開催されたイベント「いつまでも若々しく活躍するために~男性のアンチエイジングと最先端メンズヘルス~」に参加してきました。
こちら(↓)はイベント参加者にプレゼントされた『大人のためのメンズヘルス読本』とパンフレット。
そもそも私がこのイベントに参加をした理由は、イベント内で基調講演をされる小林一広医師のお話を聴きたかったからです。
小林先生は日本における薄毛治療の第一人者であり、1999年に日本で初めての頭髪専医院として新宿で城西クリックを開院した方。
現在は新宿から東京駅近くの八重洲に移転をして、名称を改めた「ヘアメディカルグループ・メンズヘルスクリニック東京」の院長をされています。
ヘアメディカルには当サイトでも取材をさせていただきましたが、スタッフの対応も素晴らしくて、清潔感があるクリニックでした(ヘアメディカルの詳細は次の記事をご参照ください)。
ちなみにヘアメディカルの公式サイト内で、センターポジションにいらっしゃるのが小林先生です。
今回の講演は「髪の先から心の中まで~老けない体と心の作り方」というテーマで、薄毛治療に関する内容だけでなく、男性のアンチエイジング全体を題材にしたお話であり、アラフォー世代の私にとってはたいへん参考になるものでした。
なお、その講演では「最近、抜け毛が増えてきている方」、「薄毛の進行が気になっている方」、「これから発毛治療を考えている方」には、知っておいて欲しい内容がわかりやすい解説されていましたので、こちらの記事ではその内容から特に重要だと感じた4つの項目についてご紹介します。
薄毛治療業界で現在進行形で話題になっている、新薬デュタステリド(ザガーロ)の効果についてもお話がありましたので、そちらが気になっている方もぜひチェックしてみてください。
1.1日の抜け毛の平均本数は100本
30代を超えると薄毛化を心配する人が増えますが、抜け毛があるかと言って必ずしも禿げるわけではありません。私たち日本人は平均して10万本の髪が生えていますが、その寿命はおよそ6年です。
この6年を1周期として、毛髪は生えて抜けてを繰り返します。つまり、髪が寿命で抜けるのは珍しいことでも何でもありません。
じゃあ、1日にどのくらいの髪が抜けるのかと言うと約100本です(個人差はあります)。意外に多いと思われるかもしれませんが、頭皮が健康な人でも、そのくらいは普通に抜けますよ。
1日の生活で髪が特に抜けやすいタイミング
また、1日の生活で特に髪が抜けたことに気づきやすいタイミングは3つあります。それらは、以下のものです。
- シャンプー(洗髪)をするとき
- 髪を乾かすとき
- 朝起きた時(枕に付着した髪)
1日の抜け毛本数が100本を超えるペースであれば問題ですが、そんなにも抜けていないということであれば、一喜一憂する必要はありません。
ただし、薄毛に限らずどんな病気であっても症状が深刻化する前に、手を打つに越したことはありません。もし、少しでも気になることがあるのでしたら、AGAクリニックに相談をしてみるのが良いでしょう。
2.AGA(男性型脱毛症)とはそもそもどんな症状
それでは続いて、生え際や頭頂部が薄くなる男性特有の薄毛(AGA)で、どんなことが起こっているのかを解説していきます。
先ほど、私達の髪は生えて・抜けてを6年周期で繰り返すとお伝えしました。健康な毛髪の場合、その6年の間に毛が太く長く成長します。
一方、AGAの方の場合、毛髪の育つ成長期が短く、太く長く育つ前に抜け毛が落ちてしまうんですね。そのため、頭皮を近くで見ると細く短い毛はたくさん生えているのだけれど、遠目から見ると地肌が目立ってしまいます。
そして、その抜け毛を引き起こしているのが、私達の体内で生成される男性ホルモン『ジヒドロテストステロン』になります。
男性ホルモンが多い人ほどハゲになりやすい?
AGAの原因は男性ホルモンのジヒドロテストステロンであるとお伝えしましたが、男性ホルモン全てが悪者という訳ではありません。
男性ホルモン『テストステロン』は筋力・体力・集中力・積極性を高めるためには欠かせないものであり、私たち男性がいつまでも若々しくいるためには非常に重要なホルモンです。
そのテストステロンが体内で還元型酵素『5αリダクターゼ』の影響を受けると、ジヒドロテストステロンに変化して、抜け毛の原因になります。
しかし、現在は大切な男性ホルモン・テストステロンには影響を与えず、AGA原因になるジヒドロテストステロンの生成を抑える薬が開発されているのでAGAは治療が可能です。
■男性ホルモンの特徴まとめ
- テストステロン…筋力・体力・集中力・積極性を高めるために大切な男性ホルモン。モテホルモンとも呼ばれる。
- ジヒドロテストステロン…生え際や頭頂部の抜け毛を引き起こす男性ホルモン。AGAの原因。
3.AGAに効果のある薬は?
現在AGAの治療で主流となっているお薬がフィナステリドです。商品名をプロペアと言い、2005年12月に発売が開始された10年以上の歴史のある薬になります。
先ほど、AGAの原因となるジヒドロテストステロンは、還元型酵素『5αリダクターゼ』によって生成されるとお伝えしましたが、このお薬はその働きを抑制して、ジヒドロテストステロンの生成を抑制する薬です。そのため、AGAの原因を抑えることができます。
また、私たちが若々しい生活をする上で重要な男性ホルモン・テストステロンに作用しない点もこの薬の大きなメリットです。
4.新薬のデュタステリドとはどんなお薬
なお、最新の情報になりますが、今後の発売が予定されているAGA治療薬もあります。それがデュタステリドというお薬で、商品名をザガーロと言います。
フィナステリド(プロペシア)は、還元型酵素『5αリダクターゼ』の働きを抑制するとお伝えしましたよね?
その5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2つのタイプがあり、フィナステリドが効くのはⅠ型に対してのみです。一方、デュタステリドはⅠ型とⅡ型のどちらにも効く薬であるため、注目を集めています。
ただし、だからと言ってフィナステリドの2倍の効果を期待できるかと言われると、それは難しいかもしれません。というのは、Ⅰ型の5αリダクターゼはあまり抜け毛には影響を与えていないのでは?という意見もあるからです。
ですが、フィナステリドで効果が出なかった人には、効果を期待できるかもしれない薬ですので、今後は注目を集めるかと思います※。
※ ザガーロ(デュタステリド)はすでに厚生労働省の承認を得ており、近日中に各クリニック処方がスタートすると当サイトでは予想しています(詳しくは次の記事をご参照)。
【参考】発売延期されたザガーロの処方開始はいつ頃?
今回の講演で特に知っておいて欲しかった内容は以上となります。
講演でも紹介されていたことから、デュタステリド(商品名ザガーロ)への期待が業界内でも高まっているのがよく分かります。プロペシアを飲んでも効果を得られなかった方にとっては救世主になる可能性のある薬なので、処方開始が待たれます。
なお、小林先生が医院長を勤められているメンズヘルスクリニック東京(ヘアメディカル)は、下記の公式サイトから申しこめば、薄毛治療に関して無料カウセリングを行ってくれます。
無料カウンセリングではあなたの生活習慣、健康状態、頭皮をチェックした上で、薄毛治療に関するアドバイスをしてくれますので、髪のことで少しでもお悩みがある場合には、一度相談をしてみてくださいね。
※ 東京、名古屋、大阪、福岡の全国4医院で無料カウンセリングを受けることができます。