アメリカやヨーロッパ、韓国などのAGA治療の先進国ではすでに導入が進んでいる内服薬のデュタステリド(海外での名称はアボダート、デュタスなど)。こちらの薬が、日本国内でも薄毛治療のための薬として承認がされ、発売されることが決まりました。薬剤の名称は「ザガーロ※」です。
※ ザガーロの有効成分のデュタステリドは、前立腺肥大を抑える薬としては「アボルブ」という名称で、2009年7月に製造販売の承認がされています。
ザガーロとアボルブそれと有効成分は全く同じですが、前立腺肥大とAGAとでは対象疾患が異なるため、識別可能な色違いの製剤を生成するために、今回はザガーロという名称で製造販売の承認を受けた形です。
ちなみにザガーロの働きは、体内で発生する還元型酵素5αリダクターゼの働きを抑えて、抜け毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑えることです。たた、抜け毛が抑えられると言ってもその効果はどのくらいなのか?が気になりますよね。
そこで、今回の記事では臨床試験の結果をチェックしてわかったザガーロの効果について、詳しく解説します。ザガーロの使用を考えている方には参考になる内容ですので、ぜひチェックしてみてください。
ザガーロの臨床試験の結果
■試験内容
日本人男性を対象として、デュタステリド(ザガーロの有効成分)0.1mg、0.5mgを服用。1日1回24週間にわたり内服した上で、血清中のDHT濃度がベースラインからどのくらい減少しているのかを確認する。
■結果まとめ
- デュタステリド0.5mg…-90.9%
- デュタステリド0.1mg…-83.6%
- プラセボ※…-6.2%
上記の結果からわかるように、プラセボと比較してデュタステリドを飲んだ場合のほうが、抜け毛の原因となるDHTの量が明らかに減っていることが一目瞭然です。
なお、海外でも同様の試験が6ヶ月間にわたり行なわれましたが、血清中のDHT濃度が90%、頭皮中で52%減少しているため、抜け毛予防に関しては効果があることが証明されています。
どこの病院へ行けばザガーロを処方してもらえるのか?
じゃあ、どこの病院へ行けばザガーロを処方してもらえるのか?ですが、実は国内ではまだ販売がスタートしていません。当サイトの予測では、おそらく2016年の上半期中に販売がスタートするかと思いますので、手に入れるまでにはもう少しの時間が必要です。
発売が開始さればプロペシアと同じように薄毛治療を専門とするクリニックや、一部の内科で処方を受けることができるようになるでしょう。もちろん、各クリニックで販売がスタートした際には、当サイト内でもアナウンスさせていただきます。
なお、どちらのクリニックで処方をしてもらうべきか?についてですが、AGAクリニックで処方を受けることをおすすめします。例えば、ヘアメディカルや銀クリAGAなどです。というのは、ザガーロはプロペシアよりも副作用が起こる可能性が高いため、症例数が多いAGAクリニックの方がその対処方法も把握しているためです。
副作用の影響でザガーロが使用できなくなったとしても、AGAクリニックならそれ以外の治療薬(ミノキシジルやフィナステリド)も取り揃えている点も安心できます。
また、ザガーロの副作用について不安があるという方は、次のページでその症状や起こる割合を詳しく紹介していますので、そちらの内容もご参考にしてください。
本記事のまとめ
ザガーロの国内での臨床試験ではAGAの原因となる男性ホルモンDHT濃度が90%以上減少しました。また、海外の試験においても、血清中と頭皮のどちらものDHTの減少を確認できたので、抜け毛予防に効果を期待できる薬です。
ただし、現時点では日本国内での発売は開始されていません。また、発売がスタートしたらサイト内でもご紹介します。