プロペシアはM字・O字型のどちらの薄毛にも効果があるの?

男性の薄毛

薄毛・ハゲと言ってもその特徴は実は人それぞれによって異なるものです。人によっては生え際の前頭部が薄くなる人もいれば、頭頂部の毛が少なくる人もいます。また、そのどちらの毛も薄くなる人もいるでしょう。

これらの内で、一般的に前頭部の薄毛は生え際がアルファベットのM字状になるから『M字型』、頭頂部の薄毛は『O字型』と呼ばれます。また、そのどちらもの症状が現われるケースは混合型と言われています。AGA(男性型脱毛症)がの薄毛は

では、AGAクリニックでの薄毛治療に使われているプロペシアという内服薬はM字やO字の薄毛のどちらにも効果を期待できるものなのでしょうか?

せっかくクリニックで薬を処方されても、自分の薄毛対応に効果が無いのなら使っても意味がありませんからね。気になる方も多いはずです。そこで以下ではこの点について、臨床試験の結果を元にして詳しく解説します。

プロペシアはM字型・O字型のどちらの薄毛にも使える

AGAクリニックの医師

先に結論を伝えておきますと、プロペシアはM字型・O字型のどちらの薄毛治療にも使える治療薬です。

この理由を説明するために、まずAGAが起こるメカニズムを簡単に解説します。AGAの大きな原因となるのは、男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)という物質です。このホルモンが抜け毛を誘発するのですが、そのDHTを生成する原因となっているのが、毛乳頭付近に存在している還元型酵素・Ⅱ型5αリアクターゼという物質になります。

そして、プロペシアに含まれる有効成分のフィナステリドは、Ⅱ型5αリアクターゼの作用を防ぐ働きがあるんですね。つまり、プロペシアを服用すればDHTが生成されにくくなるため、抜け毛を予防することができ、AGAの改善のつながります。

M字型もO字型の薄毛も大きな原因となっているのは、男性ホルモンDHTというケースがほとんどですので、その生成を抑制する働きをするプロペシアを飲めば、どちらの薄毛の改善にもつながるというわけです。

実際の臨床試験ではM字型やO字型の薄毛を含む、以下の画像の薄毛症状の方を対象に行われましたが、48週間の投与試験が行われましたが、半数以上の方に改善の結果が表れています(画像はプロペシア添付文書より引用)。

プロペシアが効く薄毛

■プロペシア(フィナステリド)の臨床試験結果

  • 0.2mg錠剤を1日1回投与…54.2%が改善
  • 1.0mg錠剤を1日1回投与…58.3%が改善
なお、上記の結果は48週のものであるが、2年・3年と服用期間を延ばせば、改善率が約80%まで上昇することが確認されています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
プロペシアは毎日飲まなくても薄毛治療に効果があるの?

以上、プロペシアはどちらの薄毛タイプにも効果を期待できます。また、そのような治療薬であるため、AGAクリニックでの治療においても広く使われているんですね。

ただし、プロペシアが効果があるのはあくまでも男性ホルモンDHTが原因の薄毛のみです。その他のことが影響する薄毛には効果は期待できません。

なお、プロペシアに配合されているフィナステリドが効くかどうかは、湘南美容外科クリニックや銀クリなどの一部のAGAクリニックで行われている遺伝子検査で確認することが可能です(検査費用は2万円程度)。

ですので、自分の薄毛に効くかどうかを知りたい方は、遺伝子検査を実施しているAGAクリニックで、まずはカウンセリングを受けることをおすすめします。幸い、湘南美容外科クリニック銀クリAGAでは現在無料でカウンセリングを受診できますからね。

■本記事のまとめ

M字型・O字型などのタイプに関係なく、男性ホルモンDHTが原因の薄毛ならプロペシアで改善は期待できます。また、プロペシアは効くかどうかは遺伝子検査で事前に調べることが可能です。