AGAクリニックで受けられる治療として、現時点で最も主流となっているのが発毛成分ミノキシジル(リアップX5やロゲインの有効成分)や、抜け毛予防成分フィナステリド(プロペシアやファイザーの有効成分)を活用したお薬による投薬治療です。
しかし、AGAクリニックの中でも最先端の治療方法を率先しているクリニックの中には、育毛・発毛メソセラピーと呼ばれる治療方法と導入しているクリニックもあります。
例えば、銀クリAGA(銀座総合美容外科)やAGAスキンクリニック、湘南美容外科クリニックなどは、いずれも投薬治療以外に、発毛メソセラピーを受けることが可能です※。
※ 各クリニックにおける育毛メソセラピーの費用の違いについては、次の記事で詳しく解説しています。お値打ちな病院をお探しの方はそちらをご覧ください。
【最新版】AGAクリニックの育毛メソセラピー費用の比較
なお、この育毛メソセラピーという治療では、発毛や育毛に重要な成長因子や薬剤を頭皮に直接注入するため、お薬の治療で効果が出なかった人も、薄毛が改善する場合があるそうです。
実際に治療を受けている様子については、以下のAGAスキンクリニックへの潜入取材記事からご確認いただけます。
AGAスキンクリニックで治療前に気になる項目Q&A
そして、このメソラピーの治療で使われている発毛成長因子の1つがIGF-I(インスリン様成長因子)と呼ばれる物質です。
例えば、次に示すものはAGAスキンクリニックのメソセラピー(Dr’Sメソ)に配合されている成分表ですが、その中にもIGF-Iがしっかりと配合されていることがわかります。
また、このIGF-Iの働きは毛包を刺激して髪の成長を促すことや、血流の増やすことになります。いずれも、発毛・育毛のためには非常に重要な働きですよね。そして、この物質は実は元々が私たちの体内にある物質なんですね。
なお、IGF-Iは元々が私たちの体内にある物質と紹介しましたが、実は私たちの体内であることが起こると、その量が減少すると言われています。
そのあることと言うのが、男性ホルモン・DHT(ジヒドロテストステロン)の量が増加することです。
実はDHTは男性ホルモンレセプター作用して、抜け毛を引き起こしますが、その際に発毛に重要なIGF-Iも減らすとされてまいます。そのため、DHTが増加することは抜け毛を増やすだけでなく、間接的に発毛を阻害するわけです。
ですので、抜け毛予防だけでなく、発毛・育毛の面から考えてもDHTへの対策はきちんと取るべきでしょう。
DHTの対策はプロペシアを服用すること
現在ではDHTを生成を抑える薬としては、プロペシアが開発されていますので、対策としてはプロペシアを摂取するのが主流の対策です。
なお、プロぺシアの有効成分フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)診療ガイドラインでもA評価を受けている薬であり、効果をきちんと確認されていますので、効果は期待できます。
それから、プロペシアを入手するのに値段が安いからという理由で、個人輸入代理店を利用される方がいますが、個人輸入で購入した薬剤は偽物である場合が多いため、当サイトではおすすめすることはできません。
実際、個人輸入で偽物を送りつけられる被害が国内で増加しており、厚生労働省も次の記事で紹介したように注意喚起をしています。
個人輸入した海外製プロペシアと国内製とは効果や成分が違う?
偽薬にはどのような成分が配合されているかも分かりませんし、どんな工場で製造されているかも不明です。使用して効果が無いだけならマシですが、おかしな成分が含まれていては、大げさでは無く死亡のリスクだってあります。
それに個人輸入で購入したプロペシアが安かったのは、数年前までの話です。今では湘南美容外科クリニックでしたら、初診料込みで日本製が4,200円で購入できますからね。
個人輸入代理店で最安値と言われているオオサカ堂のプロペシア(オーストリア版)が4,721円ですので、病院で入手する方が安いという逆転現象が起こっています(本記事執筆時点)。
円安が進んでる現在の状況で、プロペシアの入手に関しては個人輸入を利用する価格面でのメリットは、ほぼ無くなったと言えるでしょう。
わざわざ高いお金を払って、偽物のリスクがある薬を買うのはもったいないので、プロペシアを入手されるのであれば、病院で日本製の製品を処方してもらうべきです。
■本記事のまとめ
男性ホルモンDHTは発毛に重要なIGF-Iを減らす原因にもなります。そのため、AGA治療を考えるのであれば、DHTを減らすためのプロペシアを活用した方が良いでしょう。
なお、個人輸入薬でのプロペシアを入手すると偽物を送られるリスクがありますので、必ず病院で処方してもらうようにしてください。