頭皮のフケが出てくると、もしかしたらこれは薄毛の兆候が出ているのかも?と心配される方は多いです。フケは髪や肩に付着すると他人の目にもつきやすく、誰かから指摘されることも多いため、不安を増長させるのでしょう。
しかし、少量のフケであれば何も気にすることはありません。というのは、頭皮の新陳代謝が正常に行われていれば、少なからずフケが発生してしまうもだからです。
そもそもフケとうのは、頭皮の皮膚が角辺(アカのこと)となって、はがれ落ちたものになります。
私たちの皮膚は表面から順に、角質層・基底層・真皮などの層により構成されていますが、皮膚の細胞というのは基底層の部分で作られ、それが徐々に表面へ上がってくるんですね。
そして、古い角質層は新しい皮膚と変わって、角辺となってはがれ落ちます。この角辺がフケの正体です。なお、このように角片ができて(角化)、それがフケになるまでの一連の流れをターンオーバーと呼びます。
つまり、適度にフケが出るということは皮膚の新陳代謝して、ターンオーバーができている証拠なわけです。これは人間が生きている上で必ず起こる現象なので、何も心配をする必要はありません。
フケの量があまりにも多い場合には要注意
ただし、注意をして頂きたいのがフケの量があまりにも多い場合です。例えば、肩に大量のフケが毎日付着しているような方は要注意です。
その場合、ターンオーバーの周期に異常が起こっており、皮膚の新陳代謝が正常に行われていない可能性があります。通常ターンオーバーの周期は28日ですが、それをはるかに上回る周期でターンオーバーが進んでいることが予測できます。
そして、そのように角化に異常が起こっている場合には、頭皮環境が悪化している可能性が極めて高いです。当然のことながら、それを放置すれば抜け毛の原因にもなります。
実際問題として、大量に発生したフケが毛穴を塞ぐことが原因で発生する、粃糠性(ひこう性)脱毛症という抜け毛症状もありますので。
ですから、もし大量のフケが今も出ているという方は、すぐに皮膚科もしくは薄毛治療科(AGAクリニック)へ行って頭皮の診察をしてもらうようにしましょう。
薄毛治療の専門クリニックは次のページでまとめて紹介していますので、どの病院へ行けば良いか分からないという方は、そちらの内容がご参考になれば幸いです。
【2015年版】薄毛治療におすすめのAGA病院
また、強いかゆみが出ている場合も、頭皮に何かしらの問題が起こっている可能性があるため、放っておけば抜け毛・薄毛の原因になりえます。その場合も、すみやかに病院へ行くようにしてください。
自分の判断でドラッグストアでフケ取りシャンプーを買うのはおすすめしません
なお、病院へは行かずにドラッグストアでフケ取り用のシャンプーを購入して、治療のためには使おうと考えている方がいますが、そのような行為は当サイトとしては推奨することはできません。
というのは、フケ取りに効果があるとされている製品には、殺菌剤としてジンクピリオンやミコナゾール硝酸塩などの殺菌剤が配合されているらです。それらの成分は頭皮への刺激が強いと言われており、薄毛が気になるのであれば、無暗に使用するべきではありません。
たとえ、使用するにしても、医師に診察をしてもらった上で、頭皮の症状を診てもらいながら使用するべきです。また、個人輸入で購入できるケトコナゾールが配合されたシャンプーでも同じことが言えます。
一言にフケと言っても、それを作りだしている頭皮の状態は人それぞれですの、自己判断で刺激の強いシャンプーを使用することは避けるようにしましょう。
それから、フケが発生しやすい人は普段から刺激の強いシャンプーを使用して、頭皮にダメージを与えている可能性があります。例えば、ラウレス硫酸ナトリウムやラウレス硫酸アンモニウムのような洗浄成分が配合された製品を使用している方は要注意です。
頭皮の健康のことを考えるのでしたら、次の記事で紹介したように刺激がおだやかなアミノ酸系の洗浄剤を配合したシャンプーを使用されることをおすすめします。
シャンプーが薄毛治療に重要な理由
※ こちら(↑)のページではおすすめできない市販シャンプーと、おすすめできるアミノ酸系シャンプーについても紹介してます。
■本記事のまとめ
フケが発生するのはターンオーバーと言う生理現象の1つのため、特に心配する必要はありません。
ただし、その量が多い場合には、頭皮環境に異常が起こっている証拠ですので、すぐに皮膚科へ行き診察をしてもらうようにしましょう。