日本人の中には頭皮に皮脂が少しでもあると、薄毛の原因になると考えている方が非常に多いです。その理由についてですが、おそらく育毛シャンプーやヘアトニックのテレビコマーシャルが影響しています。
そのようなCMをチェックしてみると、皮脂が原因で発毛や育毛が邪魔されており、それらを取り除けば新しい髪が生えてくる印象を受けるので、そう考えてしまうのも当然のことです。
ですが、その考えは正しくありません。次の記事でも紹介したように、頭皮の皮脂と発毛には因果関係は無いです。そのため、たとえ皮脂を積極的に取り除いたとしても、発毛するとは限らないんですね。
皮脂が抜け毛・薄毛の原因になるって本当なの?
ただし、大量の皮脂を長時間にわたり放置をすれば、頭皮の湿疹や炎症やつながるため、脂漏性脱毛症という症状を起こす可能性はあります。
ですが、頭皮への刺激の少ないシャンプーで毎日頭皮を優しく洗っている方は、それが起こる可能性も低いです。
そのため、毎日シャンプーをして頭皮を清潔に保っている方は、脂漏性脱毛症についてはそれほど心配をする必要は無いでしょう。
しかし、皮脂を完全に取ろうとして、1日何回も頭を洗っているという方は要注意です。いうのは、皮脂を摂り過ぎることは、頭皮にとっては良くない行為だからです。その理由について、続いて詳しく解説します。
皮脂は頭皮を保護・保湿の役割を果たす
私たちの頭皮が健康な状態でいるとき、その内部には30%もの水分が含まれています。この水分の頭皮表面の角質層で保持されているのですが、その蒸発を防ぐのが頭皮の皮脂の役割です。
つまり、皮脂を完全に取り除いてしまうと、頭皮の水分がどんどん蒸発してしまい、適切な水分を保つことができなくなってしまいます。
また、外出時に紫外線から頭皮を保護する役割も皮脂は果たします。というのは、皮脂がなければ、紫外線の影響を頭皮がもろに受けてしまい、ダメージを受けて抜け毛を引き起こす原因になり得るからです。
もちろん、頭皮が保湿されて健康な状態でいることは、育毛・発毛・抜け毛予防にとっては重要なことなので、適量の皮脂は毛髪にとっても重要と言えます。
ですので、1日に何度もシャンプーをして頭皮の皮脂を完全に取ってしまうことは避けるようにしましょう。なお、当サイトで推奨する適切なシャンプー回数は1日1回で、そのタイミングは夜寝る前です。
次の記事でもお伝えした通り、朝の通勤・通学前に朝シャンをして、皮脂を洗い落してしまうと、紫外線から頭皮を守る皮脂が無い状態で外に出ることになるため、くれぐれも朝シャンをしてすぐに外出するのはやめてください。
朝シャンが薄毛の原因になる3つの理由@髪は夜に洗おう!
なお、自分の頭皮の健康な状態が気になるという方は、一度専門医にチェックをしてもらってみはいかがでしょう?
お医者さんに診てもらうのは、高いお金がいるからためらってしまうという方もいるかもしれませんが、薄毛治療専門の湘南美容外科クリニックであれば、無料カウンセリングがAGA治療の専門医があなたの頭髪状況をチェックしてくれます。
カウンセリングと頭皮チェックだけならお金は必要ありませんので、頭皮の状態が気になる方は、一度相談をされてみてください。自分一人で悩んでいては問題は解決しませんが、医師に診てもらえば原因がすぐに分かることが多いですからね。
なお、湘南美容外科クリニックの口コミや評価、薄毛治療をする場合に必要な料金は次の記事で紹介しています。
湘南美容外科クリニックの口コミと評価
※ 投薬治療から自毛植毛まで、各自の症状に応じた治療が受けられるクリニックです。
■本記事のまとめ
適量の皮脂は、頭皮の保護や保湿のために必要です。1日に何度もシャンプーをして、取り過ぎてしまうと、頭皮がダメージに弱い状態に抜け毛を誘発する可能性も高まります。
ですので、シャンプーは回数は1日1回程度にとどめておくようにしましょう。