成人男性の体の悩みとして多くの方が苦しんでいるものを挙げるとすれば、『薄毛』と『ED(勃起不全)』です。一昔前まではそれらは40代・50代の中年が悩む症状とされていましたが、最近では20代・30代の若い世代を中心として、それらの症状で悩む方が非常に増えています。
ちなみに、『ED』とは生理的に全く勃起しない症状のことではありません。セックスの最中に中折れして途中で萎えてしまったり、勃起の持続時間が短くなる方もEDの可能性は高いです。
ですので、オナニーではしっかりと勃起することができるけれど、毎回セックスの度に中折れをしてしまうという方は、まずは泌尿器科でご相談をされることをお勧めします。今はバイアグラのようなED治療薬もありますので、改善もしやすい病気です。
『でも、薄毛とEDの両方で悩んでいる人はどうすれば良いのでしょう?バイアグラを使っていても、薄毛治療薬のプロペシアを飲むことはできるんですか?』
冒頭でもお伝えしたように、薄毛とEDは多くの成人男性が悩んでいる症状です。そして、それらの2つの症状で悩んでいる方もたくさんいらっしゃいます。というのは、どちらもが血流の良さが関連する症状ですから、併せて発症する方が意外に多いんですね。
では、それらを治療するために、バイアグラとプロペシアを併用することに問題は無いのでしょうか?
バイアグラとプロペシアは併用ができるお薬です
結論からお伝えすると、バイアグラとプロペシアの併用は可能です。プロペシアの使用上の注意をチェックしても、バイアグラ(有効成分シルデナフィル。PD5阻害薬)とは併用禁忌の記載はありません。
ただし、プロペシアは肝機能の障害がある方は、そもそも使用できない薬になります。これは薬剤を代謝するために、肝臓に負担か掛かるため、肝機能に障害がある方が使用すると安全性を確認できていないからです。この点については、プロペシアの添付文書にも以下の記述があります。
肝機能障害のある患者〔本剤は主に肝臓で代謝されるが、肝機能障害のある患者に投与した場合の安全性は確認されていない。〕
そのため、肝臓が悪い方は併用はもちろん、プロペシアの使用そのものはおすすめすることはできません。
なお、併用は可能な薬なのですが、念のために病院でプロペシアを処方をしてもらう際には、現在バイアグラを飲んでいることや、今後ED治療薬を飲もうと考えているということを医師に伝えておきましょう。
併用禁忌の薬ではありませんが、AGAクリニックの医師としては今後の治療のために、あなたがどんな薬を使用しているかを把握しておきたいはずですからね※。
※ どのAGAクリニックへ行けば良いのか分からないという方は、次の記事でおすすめの薄毛治療病院を紹介していますので、そちらをご参考になると思います。
【2015年版】薄毛治療におすすめのAGA病院ランキング
そのため、何も気にする必要はありません。安心して治療を受けるためにも、きちんと飲んでいる薬については伝えておきましょう。
■本記事のまとめ
バイアグラとプロペシアは併用が可能な薬です。ただし、安心して治療を受けるために、服用している薬についてはきちんと医師に伝えることが大切です。