個人輸入した海外製プロペシアと国内製とは効果や成分が違う?

悩む男性

少し前まではハゲ・薄毛の治療と言えば、薬局やドラッグストアで買える育毛剤の治療が主流でした。そして、『遺伝が原因のハゲは治らない』と考えていて、治療自体を諦めていたという方も多いはずです。

しかし、アメリカのメルク社がプロペシアという飲み薬を発売して以降、薄毛治療の流れは大きく変わりました。プロペシアに配合されているフィナステリドは、次の記事でも紹介したように継続使用をすれば約80%もの人の改善の効果が現われる薬です。
プロペシアは毎日飲まなくても薄毛治療に効果があるの?

また、フィナステリドは男性の抜け毛の大きな原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制するため、AGAの治療に対して、期待できる効果も高いと言われてます。

そのように治療面ではメリットと大きな薬ですが、患者さんにとっては治療を受ける上でネックとなっている点もあります。

それは、薬自体の値段が高額であることです。それに薄毛治療は保険適用外の自由診療であるため、治療費は全額自費となります。ただでさえ、高額な薬な上に全額自費のため、その料金がネックとなって治療を断念する方もいるくらいです。

では、具体的に病院で処方されるプロペシアの値段がいくらくらいなのか?についてですが、先ほどもお伝えしたように、AGA治療は自由診療になります。そのため、クリニック毎に治療・投薬費を自由に設定することができるんですね。そのため、値段はバラバラになります。

湘南美容外科クリニックや銀クリ、AGAスキンクリニックのような良心的なクリニックの場合は、7,000円~9,000円という値段で購入可能ですが、ひどい病院になると診察料込みで3万円以上を請求してくるケースもあります。

そして、一部のクリニックがそのような高い値段で薬を処方せいで、病院で処方をしてもらう高いから、個人輸入で海外製のプロぺシアを買おうと考える人も少なからずいます。

例えば、某個人輸入代理店の場合は、アメリカ製のプロペシア1箱5,500円で購入することができますからね。先ほど挙げた国内の良心的なクリニックであっても、7,000円以上はしますのでたしかに千円以上は安く買うことが可能です。

また、成分についても国内製も海外製も同じメルク社の製品ですから、有効成分に違いはありません。ですので、フィナステリドの配合量は同じであれば、期待できる効果も同等と言えるでしょう。

『じゃあ、効果が同等なら個人輸入で買った方がお得なんじゃいないの?』

たしかに、コスト面だけで考えれば、個人輸入の方が安くプロペシアを買えるのは間違いありません。しかし、海外製の薬剤を個人輸入する場合には、値段以外に以下で紹介するような大きなデメリットがあります。

安全性の不安と偽物の可能性

薬

個人輸入で購入した場合のデメリットは具体的には次の2点です。

  • 副作用が出ても自己責任
  • 偽物の可能性がある
プロペシアは国内では使用するためには、医師の処方箋が必要な薬になります。そして、このように決められているのは、プロペシアが副作用の危険性がある医薬品だからです。また、厚生労働省の公式サイトにも次のような注意書きがあります。

なお、プロペシアは我が国でも承認されており、医師の処方せんが必要な医薬品になっております。安易な個人輸入は行わず、必ず医療機関を受診し、医師の処方により正しく服用するようにしてください。

引用元:厚生労働省HP

ですので、もしも副作用が起こった場合のことを考えるなら、きちんと専門医に薬の処方と診察をしてもらった上で、治療を進めるべきです。

また、個人輸入の場合は正規品では無い偽物が送られてくるケースも非常に多いです。なお、個人輸入代理店の中には、独自で成分鑑定をしているところもあるようですが、おそらく抜き取り検査のため全品検査を行っている訳ではありません。そのため、代理店自体も知らず知らずの内に、偽物を販売している可能性だってあるんですね。

偽物の危険性については、次の記事でも紹介していますので、よろしければご参考にしてください。
プロペシアを購入するには医師の処方箋が必要?

以上のような理由から、副作用や偽物が不安という方は、病院で正規品のプロペシアを処方してもらうことをお勧めします。例えば、先ほど紹介した湘南美容外科クリニックや銀クリAGAなどです(それぞれのクリニックの口コミや評判は以下をご参照ください)。
銀クリAGAの口コミと評価

湘南美容外科クリニックの口コミと評価

たしかに、個人輸入を活用すればネット通販感覚で、安く簡単にプロペシアやそのジェネリックであるエフペシア、フィンペシアを購入することができます。その反面、安全性や偽物のリスクが大きいため、数千円だけ値段が安いからと言って、海外製の薬を安易に使うべきではありません。

■本記事のまとめ

海外製のプロペシアも国内製のプロペシアも、フィナステリドの配合量が同じであれば、期待できる効果は同等です。ただし、個人輸入での購入は安全性や偽物のリスクを考えると、おすすめは出来ません。