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ザガーロ(デュタステリド)は子作り中も使用できる薬なの?

子作り中のザガーロ
以前に当サイト内で紹介した次の記事で、薄毛治療薬のザガーロを女性は使用することができないことをお伝えしました。

【関連記事】ザガーロは女性も使用できる?禁忌内容の話

そして、女性が使えない理由となっているのは、ザガーロの有効成分デュタステリドには、血中のDHT(活性の強い男性ホルモン)の濃度を下げる働きがあり、それが男性胎児の性器の成長に影響を及ぼす可能性が指摘されているからです。なお、ラットやウサギを用いた実験では、雄胎児の雌化がすでに確認されています。


また、デュタステリドは経皮吸収される成分であることから、女性や薬剤そのものに触るもの禁止です※。

※ ザガーロはカプセルタイプの薬なので、カプセルから漏れた薬剤成分に触れてはいけません。


ただ、胎児への影響が心配な場合は、「子作り中に男性が飲んでも大丈夫なのか?」、「精液中へデュタステリドが移行することは無いのか?」なども不安も当然のことながら出てくるはずです。その点について、臨床試験の結果を交えてこちらの記事では詳しくは解説します。

微量ながら精液にもデュタスリドは移行する

精液検査
まず、デュタステリドの精液への移行についてですが、血液中だけではなく精液にも移行することが確認されています。


外国人に対して行われた臨床試験のデータですが、デュタステリド0.5mgを1日1回、52 週間(約1年)に渡り経口摂取を続けたところ、平均して精液には以下の量が移行でした。


■デュタステリドの精液への移行量の平均値
  • 24~28週…約3.2ng/mL
  • 48~52週…約3.4ng/mL
ちなみに「ng」とはナノグラムのことであり、1gの10の-9乗というかなりの少量となります。ただ、気になるのはその精液へ移行したデュタスリドが男性胎児の性器の成長に影響するのかどうか?という点ですよね。


それでは、続いてはその点に関しての、臨床試験について紹介します。


アカゲザルでの試験では雄胎児のメス化の例はなかった

アカゲザル
精液へ移行したデュタステリドの男性胎児への影響を調べる試験は、人間の5α還元酵素のアミノ酸配列及び生化学的特性が似ているアカゲザルと対象として行われています※。

※ ザガーロは5α還元酵素の働きを抑える薬なので、そのアミノ酸配列が似ているアカゲザルを試験対象としている。


その試験の結果について、ザガーロのインタビューフォームでは、次のように結果が公開されています。

精液を介した曝露に関しては、精液中(精液量:5mL)の未変化体が子宮及び膣粘膜より100%吸収されると仮定した際の女性(50kg)における曝露量の約186 倍(2010ng/匹/日)を、5α 還元酵素のアミノ酸配列及び生化学的特性がヒトと類似しているアカゲザルの器官形成期に静脈内投与しても、雄胎児の雌性化は認められなかった。
【参考】ザガーロインタビューフォームより

つまり、通常のセックスで女性が子宮や粘膜から受け入れる約186倍のデュタスリドを投与しても、アカゲザルの雄胎児の性器はメス化しなかったという結果でした。

精子への移行が心配なら子作り5週間前からは使用は中断するべき

ザガーロの使用方法
アカゲザルへの臨床試験ではデュタステリドの男性胎児へ与える影響はありませんでしたが、上述したように精液への移行量は決してゼロではありません。


使用禁忌(使ってはいけない人)の欄に、子作り中の男性は含まれていませんし、アカゲザルの試験でも雄胎児への影響は出ていないため、男性側の使用に問題は無いかと思います。


なお、ザガーロの有効成分であるデュタスリドは、日本国内でも前立腺肥大症の薬としてはアボルブという商品名では、すでに使用されている薬です。その薬のせいで男性胎児の性器の成長が妨げられたという報告も確認できませんでしたので、その点も安全性の判断材料になるはずです。


ただし、可能性がゼロだとは言い切ることはできませんので、ご心配な場合にはAGAクリニックの専門医師と相談した上で、判断をするべきでしょう。


では、今もしデュタスリドを飲んでいて今後子作りをきっかけにやめようと考えている場合、いつくらいに使用中断するべきか?についてですが、デュタステリドは半減期(血中の薬剤濃度が半分になるまでに必要な期間)が約3~5週間のため、子作りスタートの5週間前までに服用をやめることをおすすめします。


その他、ザガーロの効果や副作用についての詳細は、次の記事で解説していますので、そちらをご参照ください。
【参考】デュタステリドの薄毛治療の効果や副作用@AGA薬ザガーロ

■本記事のまとめ

ザガーロを1年間服用したしても、有効成分デュタステリドが精液へ移行する量は、平均で約3.4ng/mLと非常に少量です。また、アカゲザルに対して行われた試験でも、デュタステリドの影響で雄胎児の雌性化は確認できませんでした。
ただし、精液への移行量はゼロではありませんので、不安な方は子作りを始める前に使用を中止された方が良いでしょう。

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